美容脱毛は意味ない？実際の効果と効果的に受けるポイント

美容脱毛は本当に効果があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、美容脱毛の実際の効果と効果的に施術を受けるポイントをご紹介します。

1.美容脱毛は意味がないといわれる理由

美容脱毛は本当に意味がないのでしょうか？実際に、美容脱毛は意味がないと感じるのには、いくつか考えられる理由があります。
美容脱毛はサロンで施術を受ける光脱毛のことで、クリニックでレーザーを照射する医療脱毛とは施術方法や効果が異なります。

美容脱毛を始めるにあたり、不安に感じている方はぜひ参考にしてください。

1-1.毛質や個人差

美容脱毛は、毛の色や太さ、肌の色やホルモンバランスによって効果に差が出やすい施術です。
黒や濃い茶色の毛、太い毛はメラニン色素が多いため、光のエネルギーを吸収しやすく、効果を実感しやすいですが、細い産毛の場合は光が反応しづらく、効果も実感しづらいといえます。

また、色白の肌は毛と肌の色に差が大きいため、光が正確に毛を認識しやすくなり、効果を実感しやすくなります。
さらに、肌の色が濃い人よりも炎症リスクが低いため、通常より強い照射パワーで施術できる場合があり、その分効果を実感しやすくなります。

男性ホルモンの影響で毛が太く濃い場合、毛の生命力が強く、通常よりも施術回数が必要になる場合があります。
毛質や肌色によって、脱毛機器の出力や必要な施術回数が変わるため、効果にも個人差が生じやすいと理解しておきましょう。

1-2.コストがかかる

美容脱毛は毛の成長サイクルの関係で、最低6～12回の施術が必要とされています。また、効果を維持するために年1～2回のメンテナンスが必要とされているため、想定よりもコストがかかったと感じることも。

サロンによっては、回数無制限プランなども用意されているので、調べたうえで自分に合ったプランを契約すると、理想とのギャップを軽減することができます。

1-3.効果を実感するまでに時間がかかる

成長期の毛のみに効果があることや、一度に処理できるのが全毛の中で20～30%のみであることから効果を実感できるまでの道のりが長く、挫折してしまう人が多いです。
一般的に1～3回目はほとんど変化がなく、4～6回目で毛の伸びが遅くなる、7回目以降から毛が減ったと実感できるようになります。

毛の周期の関係で、目に見える効果が出るまでに約3～6ヶ月を要するため、効果が出始める前に挫折してしまう人も多く、効果がなかったと感じる原因になります。

1-4.永久脱毛ではない

美容脱毛は毛根を弱らせる仕組みのため毛を減らす効果はありますが、完全な毛根破壊ではないため、効果の持続が2～5年とされています。
定期的なメンテナンスを怠っていると徐々に毛が生えてくることがあり、意味がないと感じる原因になります。

2.美容脱毛は意味がないと感じやすい人の特徴

美容脱毛をしても意味がないと感じる人にはいくつか特徴があります。美容脱毛を効果的に受ける方法を把握し、理想とのギャップを軽減できるようにしましょう。

2-1.即効性を求める人

1回の施術で劇的な変化を期待している人は失望しやすいです。
人間の毛は常に同じ周期で生え変わっているわけではなく、成長期・退行期・休止期の3つのサイクルで生え変わっています。
毛周期の関係上、1回の美容脱毛で処理できるのは成長期の毛のみで、全体の約20～30%になります。

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具体的な効果の感じ方の基準としては、1～3回目はほとんど変化がなく、4～6回目で毛の伸びが遅くなる、7回目以降から毛が減ったと実感するといわれています。
目に見える効果が出るまでには最低3～5回の施術が必要ですが、それを知らずに3回目までで挫折してしまうと、十分な効果を得られません。

挫折しないために施術前後の比較写真を撮っておいたり、効果が出ない場合に専門家に相談できる環境かを確認しておいたりすることで、モチベーションを維持し施術を継続しやすくなります。

2-2.薄い毛の脱毛をしたい人

美容脱毛は毛根のメラニン色素が光エネルギーを吸収し、発生した熱で毛乳頭を破壊する仕組みです。
メラニン色素に反応する脱毛方法のため、色素の少ない毛だとエネルギー吸収率が下がり、効果を実感しづらくなります。
特に、毛が細く色素が薄い顔の産毛や背中の細い毛、メラニンがほとんどない白髪混じりの毛には効果を感じづらいです。

美容脱毛は毛を目立たせなくすることや自己処理を楽にすることを目的に考え、複数回の施術が必要になることを理解しておきましょう。
白髪交じりの毛が多い場合は、脱毛よりも染めたり剃ったりする方が有効な場合もあるので他の手段も検討しましょう。

2-3.脱毛後のケアを怠る人

脱毛後のケアを怠ると効果を実感しづらくなります。
施術前後2週間の日焼けでメラニンが増加し、効果が減ってしまうため、特に日差しの強い夏場は要注意です。

また、乾燥した肌は熱ダメージを受けやすく、脱毛後の炎症リスクが上がるため、脱毛期間中は普段以上に保湿を心がけましょう。
脱毛専用の低刺激ローションを使用すると、施術後の敏感な肌を保護できるため、オススメです。

自己処理の方法を間違えることも、脱毛の効果を実感しづらくなる原因になります。
毛抜きを使用すると毛が毛根ごと抜けてしまい、脱毛機器が反応しづらくなってしまうため、効果を実感しづらくなります。
また、カミソリの使用もカミソリ負けにより肌の状態が悪化することで、適切な間隔で施術ができなくなるため避けましょう。

他にも忙しくてケアまで手が回らない人は、間隔を守って施術を受けることが難しくなるため効果を実感しづらくなります。

3.美容脱毛の効果を実感するまでの期間

美容脱毛の効果を実感できるまで、平均5～8回（約3～6ヶ月）かかります。
人間の体毛は、成長期・退行期・休止期の3つのサイクルで生え変わっており、美容脱毛が効果を発揮するには成長期の毛をターゲットにする必要があるため、最低でも5回以上の施術が必要とされています。

脇やVIOゾーンは毛が濃いため比較的早く効果を実感しやすく、6～8回（約2～3ヶ月）、顔や脚は毛が薄いため5～7回（約6～7ヶ月）で効果を実感できることが多いです。
部位ごとに適切な間隔で照射するようにしましょう。

4.脱毛機器ごとの仕組みや効果

脱毛機器には種類があり、それぞれ特徴や効果に差があります。
ここからは、脱毛機器ごとに仕組みやどんな人に適しているか、ご紹介します。

4-1.IPL

広範囲の光を毛根のメラニンに反応させ、熱で毛乳頭にダメージを与える仕組みです。
家庭用脱毛機器に多く使用されている方式で比較的痛みが少ないとされています。

レーザーと違い複数の波長を含むため、エネルギーが分散されやすく、痛みが少ない点や広範囲を短時間で処理可能な点が優れています。
初めて脱毛する人や痛みに弱い人、脇や足など広範囲で脱毛をしたい人に適した方法です。

4-2.SHR

低いエネルギーの光を連続で照射し、毛根をじわじわ温めてダメージを与える方法で、痛みを最小限に抑えた設計になっています。
冷却機能でヒリヒリ感を軽減できるので、従来のIPLより痛みも肌への負担も少ない点が優れています。敏感肌や痛みに弱い人、長期的にゆっくり効果を出したい人に適した方法です。

4-3.THR

通常光と近赤外線の2種類の波長を同時に照射し、通常光では表面の毛を、近赤外線では深い毛根を攻撃します。

濃い毛や太い毛に特に効果的で、冷却機能付きのため肌を保護しながら施術でき、赤みが出にくいことや従来のIPLより深い毛までアプローチ可能な点が優れています。
VIOやひげなど濃い毛に悩んでいる人や、敏感肌でも効果を求めたい人に適した方法です。

4-4.SSC

IPLに冷却システムを組み合わせた方式で照射前に肌を冷却することで、照射時の熱ダメージを軽減します。

肌表面を冷やしながら施術できるため、敏感肌や乾燥肌でも刺激が少ない点や、赤みや火照りが起きにくい点、IPLより痛みが少ない点が優れています。
肌トラブルを起こしやすい人や、顔やデリケートゾーンなど敏感な部位の脱毛をしたい人に適した方法です。

4-5.HHR

ナノ秒単位の超短時間で高エネルギーパルス光を照射し、細かい毛まで反応させる方式です。

従来のIPLよりピンポイント照射が可能で、細い毛や産毛にも効果的である点、施術時間が短く効率的な点、痛みが少ない点が優れています。
顔の産毛や腕の細い毛を脱毛したい人や、時間をかけずに施術したい人に適した方法です。

使用する脱毛機器によって特徴に違いがあるため、自分に合った脱毛機器を選び6回以上は継続することで、効果を実感しやすくなります。

5.美容脱毛と医療脱毛の比較

美容脱毛と医療脱毛では、脱毛回数や効果にどのような違いがあるのかご紹介します。

美容脱毛は平均 6～12回以上の施術が必要とされており、毛の成長周期に合わせて4～6週間間隔で継続する必要があります。
完全な脱毛ではなく、毛を減らすことが目的になるため、定期的なメンテナンスを行うことでより効果を実感できるでしょう。

医療脱毛は平均3～6回の施術が必要とされており、脱毛機器や毛質によって個人差はあるものの、毛周期ごとに1～3ヶ月間隔で継続することが推奨されています。
医療脱毛は毛根を破壊する施術方法のため、比較的少ない施術回数で済むといわれています。

効果の違いとしては、美容脱毛は毛が細くなる・生えるスピードが遅くなるなど毛を減らす効果があり、医療脱毛は毛根を破壊するため太い毛・濃い毛に特に効果的とされています。
痛みを避けたい人や予算を抑えたい人、完全脱毛より毛を減らすことで満足できる人には美容脱毛がオススメです。

6.美容脱毛を効果的にするポイント

ここからは、より美容脱毛の効果を実感しやすくするために意識するポイントを5つご紹介します。

6-1.保湿

脱毛後は肌バリアが一時的に弱まり、肌が敏感な状態になります。
肌が乾燥した状態だとかゆみや赤みの原因になったり、熱ダメージを受けやすく脱毛効果が半減したりするリスクもあるため、十分に保湿するよう心がけましょう。

セラミド配合の化粧水やアルコールフリーの保湿クリーム、冷却効果付きの脱毛専用アフタージェルなどを使用し、普段以上に肌を保湿することで脱毛効果を最大限まで引き上げることができます。
施術後48時間は特に肌が敏感なため、重点的な保湿を意識しましょう。

また、入浴後5分以内の肌は水分を保持しやすい状態で効果を実感しやすいため、入浴後は早めに保湿しましょう。
スクラブ入りの洗顔料や香料・アルコールを含む化粧品は脱毛後の敏感な肌には刺激が強いため、避けましょう。

6-2.日焼け対策

施術前後2週間は特に紫外線対策を徹底しましょう。
日焼けによってメラニン色素が増加することで、脱毛時の光エネルギーが毛根に届きにくくなり、効果を感じづらくなります。

また、日焼けによって肌が炎症を起こすことで施術ができず間隔が空いてしまったり、色素沈着のリスクが上がったりするため、注意しましょう。
施術後2週間は特に日焼け止めを必ず塗ること、日傘・帽子を着用すること、紫外線の多い10時～14時の外出を控えることで、脱毛効果を実感しやすくなります。

万が一、日焼けしてしまった場合はビタミンC誘導体で保湿することで日焼け後の色素沈着や黒ずみのリスクを多少避けることができます。

6-3.食生活の改善

脱毛効果を実感するには、加工食品やアルコール、過剰なカフェインの摂取は避けましょう。
特に亜鉛とビタミンB群は肌の修復を早めたり、肌トラブルを抑制したりするため摂取するようにしましょう。

亜鉛を摂取することで毛穴の炎症による色素沈着の予防にもつながります。1日8～10gの摂取が推奨されているため、牡蠣2個分ほどを摂取すると良いでしょう。

ビタミンB群もそれぞれ効果的で、B2は毛穴詰まり防ぎ、脱毛時の光の透過率を向上させます。
B6は男性ホルモンの過剰分泌を抑制し、B7は毛を細く柔らかくするため脱毛の効果を実感しやすくなります。赤身の魚やヒレ肉、バナナやパプリカ、さつまいもに多く含まれるため、積極的に摂取しましょう。

6-4.正しい自己処理

正しい自己処理も脱毛の効果を高めるために大事なポイントです。
毛抜きは、毛根を刺激し毛が生えやすくなる可能性があり、ワックス脱毛は炎症によって施術が出来なくなる可能性があるため、使用を避けましょう。

入浴中もしくは蒸しタオルを使用して毛穴を広げてからシェービングを行うことで、剃刀が肌に密着しやすくなり剃り残しの減少につながります。
剃り残しが減ることで、追加シェービングが不要になるため、施術時間をしっかり照射に充てることができます。

また、毛流れに沿って一方向に剃ることで往復剃りによる肌の炎症や埋もれ毛のリスクも避けることができます。
自己処理は毎日行うと肌荒れの元になるため、施術前日のみ行うようにしましょう。

シェービング後は、仕上げに冷水で肌を引き締めることで、ヒリヒリ感の原因となるサブスタンスPの生成を抑制したり、細菌の侵入やかゆみを防止したりできます。

15℃以下の流水で20秒間冷やした後、氷水に浸したタオルを軽く押し当て、アフターケアとして緑茶エキスやヒアルロン酸が配合されたローションを使用するとさらに効果的です。
緑茶エキスはカテキンの抗炎症作用によって炎症を防ぐことができ、ヒアルロン酸は保湿効果が優れているため施術後の肌の乾燥を防止するため、脱毛効果を引き上げます。

6-5.脱毛周期に合わせた施術

脱毛後の肌は2～3週間かけて修復するため、周期に合わせて施術を行わないと十分な効果を得られなかったり、肌への負担が大きくなり肌トラブルを引き起こす原因になったりします。

また、部位によってベストな脱毛周期も変わるので、部位ごとに適切な周期を守ることでより脱毛効果を高めることができます。
顔やデコルテはホルモンの影響で周期が早く、産毛が多いので頻度が高い方が効果的とされており、4週間間隔での施術が推奨されています。
脇・VIOは太い毛が多く、照射エネルギーが必要になることや、肌が敏感で回復期間を長く要することから5週間間隔での施術が推奨されています。
脚・背中は毛周期が長く、照射範囲が広いため6週間間隔が推奨されています。

照射を行う間隔が短すぎると、成長期の毛が少なく光が反応せず無駄になったり、回復段階の肌にダメージが蓄積したりする原因になります。
反対に施術間隔が長すぎると弱った毛根が復活して効果が半減してしまうこともあるため、照射間隔をしっかり守ることで脱毛効果を実感しやすくなります。