「看護師の仕事が好きだけれど、人間関係のトラブルによるストレスが辛い」
「看護師として働きたいものの、子育てとの両立が難しい」
看護師の仕事をしていると、このように悩むこともありますよね。
このように悩む看護師は、常勤で働く方が多いのではないでしょうか。
看護師には、常勤以外にもバイトとして単発で働く方法があります。
しかし、単発バイトとして働くにはメリットもあればデメリットもあり、それぞれ把握した上で検討しなくてはいけません。
単発バイトとして働くメリット・デメリット、探す方法も紹介します。
看護師におすすめの単発バイト10選
看護師におすすめの単発バイトを10個紹介します。
業務内容や魅力はもちろん、働く上でのポイントもそれぞれ解説します。
病院・クリニック
病院やクリニックでの単発バイトは、看護師としての基本的なスキルを活かせます。
主な業務内容は、注射・点滴・患者の状態観察や記録など。
さまざまな診療科があるため、経験や関心に合わせて職場を選択できるのがメリットと言えるでしょう。
また、短時間勤務や日勤のみの案件も多く、ライフスタイルに合わせた働きやすい環境です。
夜勤病棟
夜勤病棟の単発バイトは、夜間の患者の見守りや急変時の対応が主な業務になります。
夜間は比較的落ち着いていることが多く、日勤に比べて業務量が少ない場合もあります。
高時給であることも魅力の一つです。
体力に自信があり、効率的に稼ぎたい人に向いています。
健康診断
健康診断の単発バイトは、企業や学校などで行なわれる健康診断で血圧測定・採血・問診などの業務を行います。
短時間で効率よく働けるのが魅力です。
多くの方と接する機会があり、コミュニケーション能力を活かしたい方にもおすすめです。
ブランクがあって採血などの手技に不安を感じる場合は、事前に十分な準備をしておくことが望ましいでしょう。
訪問入浴
訪問入浴の単発バイトは、在宅で入浴が困難な方の自宅に訪問し、入浴介助を行う業務です。
利用者とじっくり向き合い、感謝される機会が多い仕事です。
介護スキルに加え、高いコミュニケーション能力も求められます。
利用者の住環境によっては、作業の難易度が変わることも考慮しておきましょう。
デイサービス
デイサービスの単発バイトは、日帰りで施設に通う高齢者の健康管理やレクリエーションのサポートを行います。
利用者と触れ合い、楽しい時間を共有できるでしょう。
こちらも訪問入浴と同様、コミュニケーション能力の高い方に向いています。
レクリエーションの企画や準備など、看護業務以外の業務も経験できるかもしれません。
有料老人ホーム
有料老人ホームの単発バイトは、入居者の健康管理や日常生活のサポートを行います。
長期的な関係性を築くことは難しいものの、短期間で様々な経験を積めます。
高齢者の方と関わることが好きな方におすすめです。
ただし、認知症の方への対応など、専門的な知識やスキルが求められる場合があることを留意しておきましょう。
保育園・幼稚園
保育園や幼稚園の単発バイトは、園児の健康管理や簡単な応急処置を行います。
子供好きな方にとっては、大変魅力的な職場といえるでしょう。
子供達の笑顔に囲まれながら、楽しく働けます。
ただし、子供特有の病気や怪我への対応が必要となることや、子供達の世話は体力を使う作業であることを認識しておきましょう。
企業
企業の医務室や健康管理室での単発バイトは、従業員の健康相談や応急処置、健康診断の補助などを行います。
オフィス環境で働くことができ、一般的な看護業務とは異なる経験を積めます。
ただし、専門的な医療行為を行う機会は、比較的少ないかもしれません。
また、企業の就業時間に合わせて勤務する必要があることも考慮しておきましょう。
イベントナース
イベントナースの単発バイトは、コンサートやスポーツイベントなどで救護活動を行います。
非日常的な環境で働くことができ、刺激的な体験を求める方におすすめです。
ただし、不特定多数の方への対応が必要となるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
また、イベントの規模によっては、長時間勤務となる場合があることも覚悟しておきましょう。
治験コーディネーター
治験コーディネーターの単発バイトは、治験に参加する患者のサポートやデータ管理などを行います。
看護師としての経験に加えて、正確性や事務処理能力も求められます。
データ管理など、地道な作業が多いことも特徴です。
しかし、新しい薬の開発に貢献できるというやりがいは、何物にも代え難いでしょう。
看護師の働き方の種類
まずは、看護師にはどのような働き方があるのかを解説します。
- 常勤看護師
- 派遣看護師
- バイト・パート看護師
の3点です。
1.常勤看護師
常勤看護師は、勤務先の病院に正規雇用され、長期的に働くことを前提に採用されます。
1週間で最大40時間のフルタイム勤務をする働き方です。
週40時間以上の勤務をした場合、超過した勤務時間は残業となります。
残業や時間外勤務が常態化している病院もあるため、気になる方は入職前に情報収集をしておきましょう。
また、常勤看護師の給与は月給制で支払われ、多くの病院でボーナスや退職金も支給されます。
病院によっては夜勤手当や住宅手当などを受けられる場合もあります。
2.派遣看護師
派遣看護師は、派遣会社と雇用契約を結んだ看護師が病院に派遣される働き方です。
常勤看護師とは違い、給与の支払いや社会保険の手続き、休暇の管理は派遣会社が行います。
また、派遣看護師は雇用期間に制限があり、3年以上同じ病院で働き続けられません。
契約更新がされない場合は3ヶ月～6ヶ月の契約期間で派遣先が変わる可能性もあります。
看護業界に特化した派遣サービスを利用する看護師が多く、派遣会社の担当者に相談しながら勤務できます。
3.バイト・パート看護師
看護師には、バイトやパートとして働く方法もあります。
1週間に40時間未満の勤務で、非常勤看護師とも呼ばれます。
短時間や週数日の勤務、短期間や単発の勤務も可能です。
常勤看護師として働いていたものの、家庭の事情や体調不良で退職する看護師も多くいます。
そのような看護師が、自分が働きやすいペースで勤務できる働き方です。
単発バイト看護師として働くメリット5選
単発バイト看護師として働くメリットを紹介します。
- プライベートと両立して働きやすい
- 人間関係のトラブルを避けられる
- 一般職よりも時給が高い
- 時間外出勤がない
- 様々な病院を経験できる
の5点です。
1.プライベートと両立して働きやすい
シフトの融通が利きやすいバイト看護師は、プライベートと両立できる働き方です。
短時間勤務や週2～3日の勤務など、希望が通りやすいですよ。
育児や介護など、家庭の事情でフルタイム勤務ができない方も、単発バイトなら看護師として働き続けられます。
また、プライベートの時間に勉強したい分野がある方にもおすすめの働き方です。
空いた時間に勉強をして、専門知識を高められますよ。
2.人間関係のトラブルを避けられる
看護師として働く中で、人間関係に悩まされる方もいらっしゃいますよね。
単発バイトなら、そのような常勤看護師の間での人間関係のトラブルに巻き込まれにくいメリットがあります。
合わない人がいても、短時間勤務のため関わる時間が常勤看護師よりも短くて済むのです。
また、勤務先の人間関係に悩んだ場合、気軽に転職しやすい点も単発バイト看護師として働くメリットです。
煩わしい人間関係のストレスを抱えにくく、看護の仕事に集中できますよ。
3.一般職よりも時給が高い
看護師として働いていたものの、出産や育児を機に一度退職した方も多いのではないでしょうか。
お子様が手から離れ社会復帰を考えた際に、看護師のバイトは一般職のバイトよりも高い時給で働けます。
せっかく取得した看護師資格を活かして働きたい方にピッタリです。
病院以外にも介護施設や美容クリニック、検査センターなど、様々な場所で看護師資格を活かせますよ。
4.時間外出勤がない
常勤看護師として働いていると、時間外出勤をする時もありますよね。
病院への勤務だけではなく、勤務時間外に委員会や勉強会への参加も必要です。
バイト看護師は、そのような時間外出勤を求められにくいメリットがあります。
シフトの時間通りに働けるため、よりプライベートと両立しやすい働き方です。
5.様々な病院を経験できる
単発バイトは同じ病院で継続して働く場合もあれば、短期間勤務やスポットで複数の病院で働く場合もあります。
数多くの病院で勤務すると、同じ病院で働き続けるよりも様々な医療機器に触れるチャンスがあります。
より多くの医療機器や症例に触れ、スキルアップや幅広い経験ができる働き方です。
スキルアップによって、さらに高い時給で働けるバイト先を探せますよ。
単発バイト看護師として働くデメリット3選
単発バイト看護師として働くデメリットを紹介します。
- 責任のある仕事を任されにくい
- 収入が安定しない
- 福利厚生がない場合がある
の3点です。
1.責任のある仕事を任されにくい
単発バイトでは、基本的に責任のある仕事を任せられません。
メリットでもありますが、やりがいのある仕事がしたい方にとってはデメリットとなるポイントです。
バイト看護師の仕事の多くは、常勤看護師のサポートや外回りです。
管理職などの役職に就くことも滅多にありません。
バイト看護師は、勤務時間内で看護業務に集中したい方におすすめです。
2.収入が安定しない
多くの病院で、バイト看護師は時給または日給で勤務をしています。
勤務時間によって月の給与が変動するため、毎月の収入が安定しません。
体調不良が続き出勤日数が少ない月や、病院の休診日が多い月は、給与が低くなります。
また、病院で常勤看護師の人数が足りていれば、非常勤看護師は募集されません。
今後看護師が増えればバイト先がなくなる可能性もあり、注意が必要です。
3.福利厚生がない場合がある
病院によって、様々な福利厚生が用意されています。
しかし、福利厚生は常勤看護師のみ利用できる病院もあります。
バイト先に手厚い福利厚生を求める方にとって、デメリットとなるポイントです。
豊富な福利厚生や手厚い待遇を求める方は、就職前に情報収集をしておきましょう。
看護師が単発バイトを探す方法
看護師がアルバイトを探す方法を紹介します。
- 看護師専門の求人サイト
- 看護師専門のエージェントサービス
- 医療業界に特化した求人サービス
の3点です。
1.看護師専門の求人サイト
求人サイトには、看護師の求人情報に特化したサイトがあります。
他の職種の求人は取り扱っておらず、看護師資格を活かして働きたい方が効率的に求人を見つけられますよ。
空いた時間で気軽に求人を検索できる点が、求人サイトを利用するメリットです。
また、応募先とは自分で連絡を取り合うため、電話越しでの対応などからも応募先の様子をチェックできます。
2.看護師専門のエージェントサービス
転職エージェントは正社員の案件しか取り扱っていないイメージをお持ちの方もいらっしゃいますよね。
エージェントサービスによってはバイトの求人情報も取り扱っており、自分に合うバイト先を紹介してもらえます。
忙しくて転職活動をする時間がない方におすすめです。
看護師専門のエージェントサービスも多く、バイト先の紹介や選考中のサポートを受けられますよ。
3.医療業界に特化した求人サービス
看護師に限らず、医療業界に特化した求人サービスもあります。
医師や医療技術職、リハビリ職などの求人も取り扱う求人サービスです。
医療業界の様々な職種を取り扱うため、応募先の病院の様子や内部事情などに詳しいメリットがありますよ。
看護師同士の人間関係だけではなく、病院全体の雰囲気を把握した上で応募先を見極めたい方におすすめです。
まとめ
プライベートと両立して働きたい看護師の方には、バイトとしての働き方がおすすめです。
勤務時間や勤務日数の融通が利きやすく、時間外出勤も基本的にはありません。
また、常勤看護師に多い人間関係のトラブルにも巻き込まれにくく、様々な病院を経験できるメリットもあります。
一方で、責任のある仕事を任されにくかったり収入が安定しなかったりする点がデメリットとなるポイントです。
看護師や医療業界に特化した求人サービスを利用しながら、バイトとして働きやすい勤務先に出会いましょう。