海外オークションで数千万円単位の値が付くなど、世界中で注目が集まっているジャパニーズウイスキー。国内においても人気銘柄は抽選販売となることが多く、二次流通価格が定価を上回ることも珍しくありません。

9月にリニューアル予定のサントリー白州蒸留所で作られる「白州」もそんな銘柄の一つ。その人気や二次流通状況について、お酒買取専門店JOYLAB 代表の太田圭亮氏に聞きました。

  • サントリーウイスキー「白州」

「山崎」と人気を二分する「白州」

――サントリーウイスキー「白州」はどのような銘柄ですか?

「白州」は「山崎」に次ぐサントリーウイスキーの第2の柱として1994年に誕生したシングルモルトウイスキーのブランドで、山梨県北杜市の白州蒸留所で製造されています。

南アルプスの天然水を仕込み水に、広大な森に囲まれた蒸留所で生まれたモルト原酒だけで作られています。「山崎」が深みのある複雑な味わいであるのに対し、「白州」はすっきりとした清涼感が特徴です。両方お好きな人もいらっしゃいますが、味にはっきりとした違いがあるので、「山崎派」と「白州派」に分かれるのではないでしょうか。

「白州」を使ったハイボールの人気も高く、ハイボールを入口に「白州」を知る人も多いようです。飲みやすいので、ハイボールで初めてウイスキーの魅力に触れたような方にも人気が高い印象ですね。

当社では「白州」(ノンヴィンテージ)が、「山崎」(ノンヴィンテージ)、「山崎12年」に次いで取り扱い本数の多いジャパニーズウイスキーとなります。

世界でも人気上昇中、買取価格が定価超え

――山崎は世界的にも認知されているようですが、「白州」はどうなのでしょうか?

世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で「白州25年」が2012年、2018年、2022年にトロフィーを受賞したこともあり、「白州」も海外で人気があります。ただ、ジャパニーズウイスキーの代名詞的存在である「山崎」ほどの認知度はないように感じます。

――「白州」(ノンヴィンテージ)の相場はどうなっていますか?

値動き自体は、ジャパニーズウイスキー全体の相場と連動しています。ジャパニーズウイスキー相場は、当社で買取価格のログを残し始めて以降、一時的なアップダウンはあるものの、ずっと右肩上がりで推移しています。特に大きく値を上げたのが2019年。その後2023年に一時相場が下がったものの、2023年末には再び上昇に転じました。

具体的な金額をお伝えすると、「白州」(ノンヴィンテージ)は、定価7,000円(税別)に対し、当社での買取価格は9,000円(2024/08/29時点)です。「山崎」(ノンヴィンテージ)は定価7,000(税別)に対し、買取価格が10,500円(2024/8/29時点)なので、「山崎」に比べると、買取価格はやや下がります。それでも、買取価格が定価を上回っているのは、高い需要の表れと言えるでしょう。

お酒買取専門店『JOYLAB』(https://joylab.jp/)

全国主要都市に直営店を運営し、ワイン・シャンパン・ウイスキー・ブランデー・日本酒・焼酎など世界各国のお酒を買取するお酒買取専門店。 数本から大量在庫まで1本ずつしっかりと査定します。査定お問合わせはLINEや電話などさまざまな方法で可能ですので、ホームページでご確認ください。