ザ・シチズン、移ろう自然を土佐和紙の文字板で描いた風と月の「Iconic Nature Collection」

シチズン時計は「The CITIZEN」ブランドから、土佐和紙を用いた文字板によって移ろう自然の一瞬を表現した「Iconic Nature Collection(アイコニックネイチャーコレクション)」を2モデル、世界限定各350本で10月17日に販売する。

「Iconic Nature Collection」の本作は、古くから詩歌や絵画のモチーフとなり、観賞の対象となってきた移ろいゆく自然を文字板で表現した。いずれのモデルも、定期的な電池交換が不要、さらに年差±5秒という高精度のエコ・ドライブムーブメントを搭載している。

文字板には光で発電するエコ・ドライブムーブメントに合わせて、光を透過させながら自然の美しい姿を表す土佐和紙を用いている。光が当たった際に浮かび上がる繊細なパターンや、和紙にグラデーションを重ねることでもたらされる陰影が、自然の一瞬の美しさを表現している。

AQ4100-65Hのテーマは「風」。土佐清帳紙の地合い模様である簾の目(すのめ)に、ブルーグレーのグラデーションやパターンを重ね、風と砂が生み出す砂紋を表現した。ケースとバンドには独自の表面硬化技術「デュラテクトプラチナ」を施したチタンを採用しており、ブルーグレーの文字板にすっきりした印象を与えている。

一方、「月」をテーマにしているのはAQ4106-18X。柔らかな風合いの典具帖紙(てんぐじょうし)に、古くから多くの絵画にも用いられるエ霞文(えがすみもん)や茶色のグラデーションを重ね、もやに包まれて浮かぶ朧月の月明かりを描いた。ケースには滑らかな黒色のデュラテクトDLCを施したチタンを用い、バンドは「茶利八方革(ちゃりはっぽうがわ)」を採用。山羊革を縦横、斜めに手作業で「八方揉み」することで形成した立体的なシボを持つバンドとなっている。