資生堂、美白有効成分・4MSKの皮ふ浸透性を高める技術を発表
資生堂はこのほど、独自開発による美白有効成分・4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)の皮ふ浸透性を高める「4MSK/フリュイド浸透促進技術」について発表した。
資生堂はこのほど、独自開発による美白有効成分・4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)(※1)の皮ふ浸透性を高める「4MSK/フリュイド浸透促進技術」について発表した。
同技術は、常温で固体の4MSKを他の成分と組み合わせることで液体化し、肌に塗布した後も液体(フリュイド)状態を持続させるもの。
これにより、4MSKの皮ふへの浸透量が増加し、美白効果が高まることが確認できているという。
検証では、保湿成分のトリメチルグリシンを最適な配合比率で組み合わせることで、4MSKの液体化が実現する事が分かった。
同技術においては、研究の成果の一部が「第32回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC※2) ロンドン大会」にて発表されたほか、IFSCCマガジン(2023)へ寄稿した論文(※3)が「Henry Maso Award for 2024」を受賞している。
※1 メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ効能効果を持つ医薬部外品の有効成分として2003年に厚生労働省(当時)から許可された成分
※2 IFSCC; The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists
※3 A. Okishima, T. Okamoto et. al.,IFSCC Magazine, 26 (1)71-75 (2023) IFSCC
※この記事は2025年03月03日に公開されたものです