アイスタイルは、12月8日、「@cosmeベストコスメアワード2023上半期トレンド予測」を発表した。@cosmeに投稿されたクチコミや、@cosme STORE、@cosme TOKYOでの売り上げ等の分析、ユーザーアンケートなどの関連情報からみえる生活者の意識変化と、美容プラットフォーマーとしての知見から、今後の生活者インサイトや美容トレンドを予測するべく発足された「@cosmeトレンド予測部」が、2023年の上半期のトレンドをキーワード化した。

  • ポーチレス

最初のキーワードは「ポーチレス」。ここ数年、キャッシュレスなライフスタイルの浸透を受けて、ミニ財布やミニバッグが定着。さらにスマホショルダーが2022年の新語・流行語大賞にもノミネートされるなど、スマホひとつで外出するスタイルも広がっている。

この流れが美容にも影響をあたえ、これまで女性の外出に欠かせなかった「化粧ポーチ」を持ち歩かない人(=ポーチレス)が増加しつつあるとのこと。このような流れから、今後は「小さいバッグやスマホショルダーにも入れやすいコスメ」へのニーズが高まりそうだという。

  • 美容医療買い

2つ目のキーワードは「美容医療買い」。美容医療の知識の一般化はクチコミにも影響を与えている。具体的には、ハイフ、ニードル、ダーマペン、ダウンタイムなど美容医療関連のワードの出現率が軒並み前年度からアップしているほか、化粧品の効果感や使用感を美容医療用語で表現するクチコミも増加している。

  • 美容医療買い

さらに、美容医療はブランドの化粧品の訴求や開発にも影響を与え、それが生活者にも受け入れられつつある。美容医療が、コスメ選択に影響を与える「美容医療買い」は2023年にますます加速しそうだという。

  • シティポップメイク

3つ目は、「シティポップメイク」。いま、若い世代を中心に平成・昭和レトロカルチャーが人気を集めるなど、リバイバルブームが起きている。その中で次に注目されそうなのが、70年代後半から80年代にかけて都会的で洗練されたリズムとメロディーを持った音楽「シティポップ」。

  • シティポップメイク

@cosmeではこのシティポップの世界観にヒントを得たメイクを、23年上半期のトレンドとして提案する。ここしばらく、まつ毛は繊細でナチュラルな傾向。カラーも淡色・繊細・絶妙なミュートカラーが人気となっていたが、@cosmeのクチコミでは、「盛れる」というワードの出現率が前年の1.4倍に上昇している。また同時に、攻める、目力といったワードも上昇していることから、2023年上半期のメイクは「盛り」傾向が復活する兆しがあると考えられる。