季節の変わり目を迎え、衣替えも兼ねて靴を新調しようと考えている人もいるのではないでしょうか? 買い物の際に、その場で履いてちょうど良かったパンプスが、いざ購入して歩いてみると足の痛みや疲れやすさを感じた経験がある人も多いと思います。今回は、自分の足に本当に合う靴を知るために3D計測を体験してきました。

  • 足型自動計測機「REAL FOOT special customized for WACOAL」を体験

本当に自分にフィットしているパンプスに出会ったことはありますか? スニーカーや紐がある靴は、靴下や紐によってある程度のサイズ感は調整できますが、パンプスやローファーは形が決まっているので、自分に合うものを選ぶのは至難の業ですよね。筆者はイレギュラーな悩みですが、足のサイズが自称で26センチもあり、そもそもでサイズ探しが難しく、足が収まって窮屈に感じないものがあれば購入していたため、靴擦れができたり支障があったりするのが当たり前でした。

足の悩みを抱えている人は多いとは聞きますが、具体的にどのような悩みが多いのでしょうか? そこで、靴選びのプロであるワコールのシューフィッターに女性の足の悩みについて聞いてみました。

足の悩みNo.1は○○○! 実は合っていないサイズが原因に?

多くの女性が抱える足の悩みは“靴擦れ”。最近では、歩きやすいと思いヒールが低い靴を購入したが、靴擦れができてしまうといった悩みをよく聞くのだそうです。「ヒールが低くてもサイズが合っていない場合、足が前に滑ってしまい指先に当たってしまうことや、横が擦れて痛む、マメができてしまったという声をよく耳にします。また、小さい靴を買うから靴擦れになってしまうと思っている人も多いようで、靴擦れを防ぐために大きな靴を購入し、かかとが抜けてしまい結局は靴擦れができてしまったというケースも多く聞きます。」(ワコール シューフィッター)

靴擦れをしにくくするにはきちんと自分の足に合った靴を選ぶことが重要ということなので、この機会にワコールオリジナルの足型自動計測機「REAL FOOT special customized for WACOAL」を体験してみました。

片足わずか15秒ほどで足のサイズとかかとのタイプまでわかる3D計測

ワコールの靴や足にかかわるさまざまなサービス「フットコンシェルジュ」の中の一つ「3D計測」。ワコールオリジナル足型自動計測機「REAL FOOT special customized for WACOAL」を使用して、足長と足幅、足囲を自動で計測し、さらには“かかとの丸み”も判定するサービスなのだそうです。

まずは計測のために、素足かストッキングになり、足首まで出るように準備。続いてタッチパネルを使用して、性別や生年月日などを入力していきます。

  • 計測の体勢も入力

右足を赤い線に合わせ、機械に入れたら計測をスタートします。機械からジーッとスキャンしているような音が聞こえ、どんな結果になるのか緊張……。

右足の計測が終わったら、続いて左足を計測していきます。ほんの少しの時間で計測が終わり、結果が出ました。計測データはもちろん、自分の足を3Dで見ることも可能です。

  • かかとの形がよくわかる

筆者の計測結果は足長の左右差も少なく約26センチ、足囲(ウィズ)は平均のEよりも狭いC、かかとタイプはまっすぐより丸みはあるものの、パンプスが脱げやすいラウンドタイプでした。パンプスの多くは平均の足囲EからゆったりめのEEで作られているということもあり、筆者が足長に合うパンプスを見つけても合っていると思わなかったのは足囲の問題だったのかもしれないと納得することができました。

診断結果はQRコードで読み取れ、スマートフォンで見ることも可能です。今後の靴選びにも使えそう。

  • ワコール サクセスウォークのパンプス

この診断結果では、自身のかかとタイプにあった商品もおすすめしてくれます。これだけのサイズ展開があったら自分にあった靴に出会えそう。店舗ではシューフィッターが、足の肉質や左右差をみて前後のサイズやインソールで調整してくれるので、より自分にあった靴を見つけることができます。

  • 左右で足長が違う場合はインソールで調整も

自動計測をしたいと思っても家の近くにできる場所がない場合、家での計測や自分にあった靴を探す方法はあるのでしょうか? ワコールのシューフィッターに話を聞いてみました。

靴選びのプロに聞いてみた

自宅で靴のサイズを測る方法は?

家で図るとしたら足長だけを測るのがオススメなのだそうです。「計測結果で出てきた足囲(ウィズ)は親指と小指の1番出ているところをぐるっと一周したところ、足幅は親指と小指の1番出ているところを直線で結んだところの長さとメジャーで測るにはテクニックが必要なので、かかとから1番長い指先まで測り、足長だけでもわかると靴があっているかあっていないかの目安になります。」どうしても自分ではうまく測れない場合は店頭で販売員が手で計測してくれる店舗もあるようなので、探してみるのも1つの手かもしれません。

もし足長だけでなく足囲と足幅までが分かれば、一般的なJIS規格より自分にあった靴のサイズを導き出すことができます。

  • 一般的なJIS規格

自宅で靴のサイズがあっているかセルフチェックのポイントは?

自分のサイズの靴を履いてみて、かかとが抜けないかつま先立ちをしてみたり、店舗内を歩いてみるのが1番簡単な方法なのだそうです。「少しだけ歩いてみるだけだと分からないので、店舗内を歩いてみて足の感覚を知ることをオススメします。また歩くときに下を向いてしまうと普段歩いている時と重心が変わってしまうので、前を向いて歩くことを気にかけてみてください」。

  • セルフチェックのポイント

疲れにくい靴を選ぶコツは?

よりピッタリな靴を選ぶためにはサイズだけではなく、指先の形で選ぶ方法もようです。「親指が1番長い人がポインテッドトゥを履くと、どうしても親指側が圧迫されて痛みが出てきてしまうので、長時間歩く場合は避けた方がいいかもしれません。また、人差し指が1番長い人は、ラウンドタイプだと人差し指が当たって痛くなってしまう場合もあります。移動が少ない場合は、好きなデザインのもので良いと思いますが、歩きやすいパンプスを選ぶ場合は、自分のつま先の形を意識して選ぶことをオススメします」。

また、インソールに関してもクッション性があるものよりもしっかりとした硬さの方が足をホールドするのでオススメなのだそう。「履いた瞬間はフワッとしていた方が履きやすい感覚になりますが、時間が経つと沈んできてしまうので、ある程度硬いと沈まずにしっかりと足裏をホールドできます」そう言って見せてくれたのは、ワコールが展開するパンプス「サクセスウォーク」のインソール。

  • 足にフィットするインソールにハマる人も多いのだとか

足裏の形に合わせた形状をしており、踏みつけ部、かかとに集中しがちな荷重をやわらげ、安定した履き心地を追求し、足の前滑りも軽減させるのだそうです。

今回の計測を通して、本当の足長や、普段の生活では知れなかった足囲や足幅など、自分の実際の足のサイズを知ることができました。サイズやフィッティングの仕方を知るだけでも、自分にあったパンプスを見つける近道となるのではないでしょうか?

ワコールでは、定期的に「足型計測相談会」を実施しています。自分の足のサイズが気になる人はチェックしてみてくださいね。