お気に入りの家具やインテリア、音楽——家で過ごす時間を豊かにしてくれるものはたくさんあるけれど、「香り」というのはどうだろうか? 自分の好みにあわせてホームフレグランスを作れる「OSAJI(オサジ)」の調香専門店「kako -家香-」(東京都台東区蔵前)を訪れた。

  • 東京都台東区蔵前にオープンした「OSAJI」のオリジナルホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」

kakoは、7月3日にオープンしたばかりのOSAJIの新コンセプト店。さまざまなエッセンシャルオイルの中からオリジナルで調香し、家紋のように自分だけの"家の香り(ホームフレグランス)"を作ることができる。

  • 調香するカウンターはシックでありながら実験室のような遊び心を感じる

店内は、静かな実験室を思わせる雰囲気。理科の実験で使ったような試験管やビーカー、スポイトが並んでいるのを見ると、童心がよみがえってくる。

  • 調香に使う道具。まずはテスター(香りが染み込ませてある紙)で香りを選ぶ

まずは第一印象となる香り「トップノート」、ブレンドの中心となる香り「ノップミドルノート」「ミドルベースノート」、全体をまとめ安定させる香り「ベースノート」をそれぞれ3種類の中から1つずつ選ぶ。すべて自然界に存在するさまざまな素材から抽出されたエッセンシャルオイルを組み合わせた、kakoオリジナルの香りとなっている。

  • テスターを重ねて、組み合わせたときにどんな香りになるかイメージする

一つひとつテスターを手に取り、自分をよろこばせる香りはどれか、嗅覚を集中させる。感覚が研ぎ澄まされるよう。

  • 香りを決めた

香りを決めたら、今度は割合を考えて、それぞれ1〜5滴のあいだで調整する。1滴の差で印象が変わるから、この作業もまた難しい。

  • 選んだ香りをスポイトでウイスキーグラスに一滴ずつ垂らしていく(写真はお手本を見せてもらっているところ、実際には自分でやる)

1滴垂らすごとに香りを確かめる。調香師になったような気分。

  • グラスを振って実際にあわせた香りを確かめる

個人差はあるが、調香にかかる時間は約60分。そこからアイテムを製作してもらうのに約30分かかる。待っているあいだ店内のアイテムを見てまわってもいいし、蔵前の街を散策するのもよさそうだ。時間がないときは郵送も可能(送料別途)。

  • できあがり。「ルームフレグランススプレー100mL」(左)と「エッセンシャルオイル10mL×1」

料金は「ワークショップ+エッセンシャルオイル10mL×1」が4,000円、「ワークショップ+エッセンシャルオイル10mL×1、ルームフレグランススプレー100mL×1」(2アイテムは同じ香り)が6,000円。香りのレシピは保管されるので、シリアルナンバーでリピート購入(エッセンシャルオイル2,750円、ルームフレグランススプレー2,200円)も可能。

コスメブランド「OSAJI」って?

OSAJIは日東電化工業が展開する、健やかで美しい皮膚を保つためのスキンケアライフスタイルを提案するブランド。ブランド名は、江戸時代に大名や将軍に仕えた医師を称した「お匙(おさじ)」に由来するそう。使いやすい容器にこだわり、デザインは日本の伝統色を基本として、日本人が安らぎや安心感を感じられることを目指しているという。

  • フルラインナップがそろう併設ショップ

kakoにはブランドのフルラインナップがそろうショップも併設されている。人気商品を聞いてみた。

「ローソープ(半熟石けん) Suzumi/Muku」(各100g/1,760円)は、石けん特有のさっぱりとした洗い上がりと、 保湿成分であるグリセリンを戻した自然なしっとり感を実感できる洗顔料。手に乗せひっくり返しても垂れない、キメの細かい泡がやみつきになるのだとか。

  • 「ローソープ(半熟石けん) Suzumi/Muku」(各100g/1,760円)

エイジングケア(年齢に応じた肌のお手入れ)ライン「KAI」は、20代から愛用者がいるそう。

  • 「KAI リベレーショントナー(化粧水)」(120ml/4,180円)

コロナ禍で必需品となった「ハンドリフレッシャー Rosemary&mint/Teatree」(各20ml990円、50ml1,540円)。外出先でもシュッとひと吹きで手をリフレッシュできる。

  • 「ハンドリフレッシャー Rosemary&mint/Teatree」(各20ml990円、50ml1,540円)

全体的にシンプルで洗練されたパッケージも魅力。スキンケアラインやシャンプー&コンディショナーなどのアイテムは男性にも人気だそう。

  • 「フェイシャルトナー(化粧水)」(200ml/2,310円)などのスキンケアライン

  • 集めたくなるパッケージのアイテム

  • それぞれカラーのネーミングもユニーク


ルームフレグランス作りはワークショップそのものも楽しめるが、家に帰ってからも香りの楽しみが続く。蔵前を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみてほしい。