メイクの長期休暇は肌荒れリスクに!?「お肌の正月ボケ」はどう防ぐ
資生堂はこのほど、20〜30代女性516名を対象に、年末年始(2017〜2018年)の休暇中における化粧・生活実態と休暇中・休暇後のお肌の不調に関する意識調査を実施した。その結果、6割以上の女性はメイクをしないなど、通常よりもメイクの手を抜いていることがわかった。
年末年始にメイクの手を抜く理由については、「外に出なかった」が69.3%で一番多く、次いで「肌を休ませたかった」が47.1%と、半数近くの女性は肌のためにメイクを控えていると答えている。
ところが、肌を休ませる目的でメイク(ベースメイク含む)を控えたという女性のうち、「覚えていない」を除く4割以上が、休暇中や休暇明けに肌の不調を感じていることも判明した。
Y’sサイエンスクリニック 統括院長の皮膚科医 日比野佐和子先生によれば、「乾燥の激しい12月〜1月において、ファンデーションを含むベースメイクを塗布しないことで、逆に水分量の保持や皮脂量のコントロールができず、肌のコンディションを崩すことに繋がったのではないか」と推察している。
今回の調査では、「肌を休ませる」ためにベースメイクをしないのは、むしろむしろ乾燥や空気中の微粒子などの肌荒れ要因に肌を晒しているということがわかった。過去の調査※においても、ファンデーションを塗布するほうが水分量と油分量のバランスが適度に保たれて、良好な肌状態を維持できるという結果も出ている。 資生堂では、専門サイト「ファンデ100問100答」で、ファンデーションを楽しく学べるコンテンツを公開している。
また、年末年始はごちそうを食べる機会も多く、暴飲暴食したり、夜更かしもしたりと生活リズムが乱れがちになり、身体のコンディションを崩すことも。特に、腸内環境が乱れることで免疫機能が弱り、肌の状態に現れることもあるという。腸内環境を整えるには、乳酸菌が含まれる発酵食品や、老廃物を押し出す働きのある食物繊維を取ることが大切だそうだ。
年末年始には「胃腸は休ませる」意識をもって、「メイクは休まない」ことが、「お肌の正月ボケ」を防ぎ、新しい1年を健やかな肌で過ごすスタートになるようだ。
※2018年11月に30名の女性を対象に実施した 、ファンデーションを塗布した肌、塗布していない素肌を一定時間おいて水分量・皮脂量の増減を比較する測定実験による。
※この記事は2018年12月28日に公開されたものです