IoT/ビッグデータ活用をテーマにしたアプレッソ主催の「今こそ攻めのIT投資を! アプレッソ最新IT事例セミナー ~IoT、クラウド活用で新たなビジネスチャンスをつかめ~」が10月23日に開催される。基調講演に登壇する日本政策投資銀行 産業調査部 清水誠氏の講演内容を簡単に紹介しよう。

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参加費無料(事前申し込み制)、10月23日(金)開催、東京都千代田区、13:00~(12:30受付開始)

政投銀調査に見るIoT/ビッグデータへの「期待」と「現実」

IoTやビッグデータ、クラウドの活用がビジネスのあり方を大きく変えようとしている。身の回りを見渡すだけでも、ウェアラブルを使ったヘルスケアサービスやスマートメーターを使ったサポートサービス、クルマの自動運転支援など新しいビジネスが次々と立ち上がっている。企業や業界の垣根を超えて、さまざまな取り組みが活発化しているのが現状だ。

もっとも、IoTやビッグデータへの期待が大きく膨らむなか、それらへの取り組みが企業にどんな効果をもたらすのか、何が課題になるのかが見えにくくなっている面もある。何から取り組んでいいかわからないという企業のほか、取り組みを進めてみたものの思ったような効果が得られずに悩んでいる企業など、期待とともに悩みも深くなっているようだ。

日本政策投資銀行 産業調査部 清水誠氏

実際、日本政策投資銀行の産業調査部でIT、電機、通信・放送業界を担当する清水誠氏は、IoTに関する企業の取り組みの現状をこう説明する。

「日本政策投資銀行が行っている企業の意識調査の結果をもとに、IoT/ビッグデータの企業の活用状況を調べました。それによると2013年と2015年とで『IoT/ビッグデータの活用を検討している』という企業が大きく増えたことがわかりました。その一方で、『IoT/ビッグデータを活用している』という企業はほとんど変化していません」(清水氏)

清水氏によると、2013年と2015年とでは、IoT/ビッグデータを検討している企業が、製造業では9.5%から15.2%へ、非製造業では7.5%から16.6%へと急増した。だが、活用している企業は、製造業で7.2%から6.2%へ、非製造業で8.0%から6.0%へと微減している状況なのだ。

「企業が実際の取り組みに苦労している様子が読み取れます。どのようなビジネスモデルを作っていくか、それぞれの企業が手探りで進めている状況と言えます」(清水氏)

IoT/ビックデータの取り組みに欠かせない3つの視点

企業がビジネスチャンスをつかんでいくためには、今このタイミングで、IoTやビッグデータ、クラウドを正しく理解し、どんな課題があるか、成功のポイントは何かをきちんと整理しておく必要がある。清水氏は、企業がとるべき対策について、大きく3つの視点からアドバイスする。

1つめは、IoT/ビッグデータのビジネスモデルだ。これは、IoT/ビッグデータに対する企業の考え方、姿勢を整理したものとも言える。ビジネスモデルの課題は、「データ活用型」「不稼働資産活用形(眠っているデータ活用型)」「異業種連携型」という3つの類型があるという。これら3つの類型にそって、どうビジネスプロセスやシステムを作っていくかがカギになる。

2つめは、先行事例の研究だ。IoT/ビッグデータの取り組みは、スマートホームやホームオートメーション、自動車、eコマース、エネルギー、インダストリー4.0など、世界中のさまざまな業種業界で進められている。先行事例のなかには、実際に成果を上げ、参考にすべきものが少なくない。それをうまく生かすことがポイントだ。

3つめは、具体的な課題と解決方法の整理だ。課題には、活用のフェーズやシーンごとにさまざまなものがある。たとえば、目的と効果の設定、ルール作成、サプライチェーンの構築、人材育成、協業体制の構築、経営者の関与の仕方、個人情報の管理などだ。これらに対し、企業ごとに適切な取り組みを進めていくことが求められる。

「自社の経営課題が何かを把握し、IoTやビッグデータをどう使っていくかを検討していく必要があります。課題が明らかになると、自分たちでできること、足りないものも見えてきます。また、企業や業種間でどう連携していくかも視野に入ってきます。また、取り組みのなかでは、さまざまな要素をつなげるための土台、プラットフォームをどう構築するかも、大きなポイントになってきます」(清水氏)

IoT、クラウド活用で新たなビジネスチャンスをつかめ

では、企業は、これら3つの観点に立ち、企業はどう取り組みを進めていけばいいのか。そんな問いにこたえるように、清水氏は10月23日、アプレッソが開催する「今こそ攻めのIT投資を! アプレッソ最新IT事例セミナー ~IoT、クラウド活用で新たなビジネスチャンスをつかめ~」の基調講演に登壇する。

講演のタイトルは「IoTを活用した新しいビジネス創出の可能性と課題 ~企業や業界の枠を超えた連携を目指して~」。ビジネスモデルの類型、先行事例、課題という3つの視点について、具体的にアドバイスする予定だ。

「新しい技術やトレンドを自社のビジネスにいかにつなげていくかが問われています。どのように課題を整理し、取り組みを前に進めていくことができるか、一緒に考える機会にしたいと思っています」(清水氏)

講演の中では、政策投資銀行が行ったIoT/ビッグデータに関する調査の結果や先進事例の取り組みも詳細に説明される。IoTに関する網羅的な資料としても大いに参考になるはずだ。新しいビジネスチャンスをつかむためにもぜひ、本セミナーにご参加いただきたい。

セミナーの詳細は以下のとおり。

  • アプレッソ最新IT事例セミナー
  • 開催日時:2015年10月23日(金)13:00~18:00(12:30受付開始)
  • 会場:ベルサール神田
  • 〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町7 住友不動産神田ビル3F
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • 定員:150名
  • 申し込み締切日:2015年10月22日(木)17:00まで

(マイナビニュース広告企画:提供 アプレッソ)

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