情報収集の一貫として新聞を使おう

いまやニュースといえばスマートフォンのアプリでさっと見るもの、という人も多いだろう。確かにニュース配信を行っているサイトは数多くあり、各新聞社も記事内容をネットに公開している。専門性のある情報なども入手しやすく、便利なのは確かだ。

しかし新聞には新聞のよさがある。限られた紙面に載せるために情報が絞り込まれているし、扱いの大きさによって情報の重みづけがされているから、とりあえず大きなニュースや大事な情報をさっと把握したい、という時に便利だ。

最適なのは、複数の新聞をチェックしつつネットニュースも読み、いろいろな方向から見た情報を自分の中で組み立て直すことだ。しかし今時新聞を読む時間がない、始末する手間が面倒だという人も多い。1紙はとっていても2紙目というのは経済的に厳しいという事もあるだろう。そうした時に利用したいのが、無料で毎日の新聞が丸ごと読める「産経新聞」のアプリだ。

「産経新聞」

新聞紙面そのままを丸ごと無料で読める

このアプリのポイントは、新聞がそのまま読めるということだ。記事ごとにテキスト化されたものではなく、新聞紙面そのままがスマートフォン画面に縮小表示される。つまり、1面のトップ記事はこれ、というようなことが一目で分かるのだ。

もちろん、読む時には拡大表示ができる。ピンチでの拡大縮小もできるのだが、便利なのはタップでの拡大表示だ。見たい記事のあたりをダブルタップすると、標準設定ではタップした部分を中心として拡大表示される。2段階で拡大されるから、最初のタップで少々的がズレていても修正可能だ。

タップ拡大でどれだけ大きく表示するかは設定画面で調整可能だ。標準では100%になっているが、これを最大値の150%にするとかなり読みやすいサイズまで拡大してくれる。

さらに大きく表示したい時にはピンチで拡大すると、非常に大きな文字表示になる。つり革につかまった電車内等でざっと情報を見る時には片手で操作できるタップ拡大を利用し、詳しく読みたい部分だけはタイミングを見て両手を使う、という感じであつかいやすい。

新聞紙面をそのままスマートフォンに表示

150%表示ができるよう設定した上でタップ拡大した場合はかなり読みやすいサイズになる

ピンチで最大拡大すると目が悪い人でも読みやすい大きさだ

ページ移動も柔軟で快適

基本的なページ移動は左右フリックで行う。1ページずつめくる形で移動することになる。拡大表示中にフリックすると、その方向の端までスクロール移動し、端が表示された状態でさらにフリックすれば次のページが同じ拡大率で表示される。設定をすれば、次ページに移動した時に拡大表示を解除することも可能だ。

画面中をシングルタップすると、上部に日付が表示され、下部にスクロールバーが現れる。スクロールバーを使えば一気に遠くのページに移動できる。また下部のメニューボタンから「サムネイル」を選ぶと全ページのサムネイルを確認し、開きたいページを指定できる。さすがにサムネイル状態で中の記事が読める大きさではないが、写真の存在などはわかるから、読みたい部分にあたりをつけて移動することもできるだろう。

拡大を保ったままページ移動するかどうかは設定可能

シングルタップでスクロールバーが呼び出せる

サムネイル表示では読みたい記事に目星をつけて移動可能だ

フジサネンケイビジネスアイも無料閲覧可能

無料版では基本的に当日の朝刊全てを読むことができる。更新通知などはプッシュで受け取ることも可能で、ダウンロードしてしまえばオフライン閲覧ができるから、電車通勤中に読みたいという人にぴったりだろう。産経新聞だけでなく、フジサネンケイビジネスアイも全体閲覧が可能だ。

産経新聞号外も無料で閲覧可能。さらにクーポンが獲得できる「ニューポン」もこの中にある。産経新聞大阪夕刊とSANKEI EXPRESSについては1面のみ無料で見ることができるから、情報収集に役立てられそうだ。

有料版にアップグレードすると、記事ごとに切り抜いてスクラップができるようになる。さらに過去3カ月分のバックナンバーが読めるようになる。産経新聞は月額1575円で、このプランを購入すると産経新聞大阪夕刊も読めるようになる。フジサンケイビジネスアイとSANKEI EXPRESSは、それぞれ月額945円だ。

産経新聞以外の紙面も選択できる

フジサンケイビジネスアイも全ページが無料閲覧可能

産経新聞号外も過去に遡って読むことができる

無料で利用できる端末には制限あり

無料で新聞が丸ごと読めるのが魅力のアプリだが、無料利用できる端末は決められている。まず、国内携帯電話会社4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクモバイル、イーモバイル)から販売されている端末でなくてはいけない。回線の付属しない、端末のみで購入できるタイプのものは対象外だ。

さらにディスプレイサイズも7インチ未満と決められている。つまりタブレットはもちろん、ファブレットと呼ばれるような大画面端末も対象外になるものが多いわけだ。

そうした対象外端末では、有料版を利用することで新聞が読めるようになる。大画面でゆっくりと新聞を読みたいという人は有料版を利用しよう。

「産経新聞」
利用料金:無料
制作者:産経デジタル