Windows Latestは5月18日(現地時間)、「Windows 11 KB5058411 install fails, File Explorer issues (May 2025 Update)」において、Windows 11で更新プログラムがインストールできない問題が発生していると伝えた。

問題の更新プログラムは5月13日にリリースされた「KB5058411」で、複数のユーザーからこの更新プログラムのインストール中にエラーが発生するという報告が寄せられている。

  • Windows 11 KB5058411 install fails、File Explorer issues (May 2025 Update)

    Windows 11 KB5058411 install fails, File Explorer issues (May 2025 Update)

MSUファイルの手動インストールで回避可能という報告も

Microsoftは2025年5月13日に、Windows 11 24H2向けの累積更新プログラム「KB5058411」をリリースした。これは毎月第2火曜日にリリースされる月例更新プログラムの一つであり、セキュリティ修正を含む重要なアップデートとして、Windows Updateによって自動的に適用される。

しかしWindows Latestによると、一部のユーザーからは、インストール中にエラーが発生して更新を継続できないという報告が寄せられているとのこと。確認されているエラーコードには「0x800f0991」、「0x80070002」、「0x800f081f」、「0x80070306」、「0xc0290122」などがある。

これらのエラーメッセージは非常に曖昧なため、原因の特定は難しいと指摘されている。例えば0x80070002は、更新ファイルはダウンロードされたが、インストール時にそのファイルを見つけられないことを意味する。しかし、ユーザーはなぜファイルが見つからないのかを確認できない。今回のケースではユーザーによって表示されるエラーが異なるため、原因の絞り込みはさらに困難である。

本稿執筆時点では、まだこの問題についてMicrosoftは公式なコメントを発表しておらず、対処法も明らかではない。一部のユーザーは、Microsoft Update CatalogからKB5058411のMSUファイルを手動でダウンロードしてインストールすることで、更新に成功したと報告している。更新を急ぎたいユーザーは試してみる価値があるだろう。

エクスプローラーやフォントの不具合も

KB5058411では、インストール問題の他にも、更新後にファイルエクスプローラーのツールバーが反応しなくなり、クリックできなくなったという報告もある。また別のユーザーは、マウスとキーボードがランダムに反応しなくなり、タスクバーとファイルエクスプローラーが応答しなくなったと報告している。

上記の他に、KB5058411のリリースノートには、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどの ChromiumベースのWebブラウザでフォントの表示がぼやける問題が「既知の問題」として取り上げられている。

CJK(中国語、日本語、韓国語)フォントを使っている場合にこの問題が発生する可能性がある。Microsoftでは根本的な原因を調査中とのことだが、一時的な対処法としてディスプレーのスケーリングを125%または150%に設定することを推奨している。