Microsoftは2月28日(米国時間)、「The next chapter: Moving from Skype to Microsoft Teams |Microsoft 365 Blog」において、無料のコミュニケーションツール「Skype」を廃止すると発表した。
長年にわたり多くのユーザーに利用されてきた同製品だが、2025年5月5日をもってその歴史に幕を下ろすことになる。
移行先は「Microsoft Teams」
既存のSkypeユーザーは同社が提供する無料のコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams(以降、Teamsと略す)」に移行することになる。特別な移行手続きは必要なく、Skypeアカウントの認証情報のままTeamsにサインインするだけで移行を完了できる。
Teamsにサインインするとチャットおよび連絡先も自動的に移行される。また、Skype廃止までの期間中、SkypeユーザーとTeamsユーザーは互いに通話およびチャットを行うことができる。
他社製品への乗り換えなどTeamsへ移行しない場合は、チャット、連絡先、通話履歴をエクスポートすることもできる。
Skypeの有料サービスについては、以下のように取り扱いが変更される。
- 新規ユーザーへの提供は終了する
- Skypeサブスクリプションユーザーは、次回の更新期間の終了までSkypeクレジットおよびサブスクリプションを利用できる
- Skypeクレジットユーザーは、残りのクレジットを引き続き利用できる
- 2025年5月5日以降、SkypeダイヤルパッドはSkype WebポータルおよびTeamsから利用できる
22年の歴史に幕
Skypeは2003年8月に登場した歴史のあるコミュニケーションツールだ。2005年にeBayが買収後、2011年にMicrosoftが買収して現在に至る。一時期は1日に数十億通話を達成するなど、世界中のユーザーに利用された。
約22年の長きにわたり活躍したツールだが、Microsoftは合理化を進め、最新のコラボレーションツールの「Microsoft Teams」に資源を集中させるためSkypeを廃止する。名残惜しさを感じるところではあるが、既存ユーザーは期日の5月5日までにTeamsにサインインし、移行を完了することが推奨されている。