シスコシステムズはこのほど、情報通信事業者に対する事業戦略について説明した。専務執行役員 情報通信事業統括 木田等理氏は、「情報通信事業者が抱えている課題の解決を支援している」と述べ、通信事業者が抱えている課題として、「インフラストラクチャの変革」「新たな収益源の確保」「サステナビリティ」「ネットワークの可視化と自動化」「セキュリティ」を挙げた。

  • シスコシステムズ 専務執行役員 情報通信事業統括 木田等理氏

「通信事業者は現在、通信ではない付加サービスで収益源を確保しなければならない状況にあるほか、トラフィック増加への対応として設備を増設しており、電力消費が増えている。そのため、サステナビリティが重視されている。また、人材が減っていくことが予想されることから、自動化と可視化に注目が集まっている」(木田氏)

木田氏は、こうした通信事業者における課題を解決するため、2024年度は以下の6つの柱を掲げていると述べた。

「以前は音声、データ、映像それぞれ異なるネットワークで運用していたが、今は一つのネットワークで多用な通信に対応している。通信事業者がこれらに対応することは、エッジクラウドやセキュリティ、トラステッドサービスなど、ネットワークの付加価値を高めることにつながる。こうしたことを踏まえ、われわれはシンプルで拡張性の高いプラットフォームを構築するためのソリューションを提供している。通信事業者はマネージドサービスのような形でサービスをつくることに注力しているので、これに寄与するソリューションを提供する」(木田氏)

  • シスコシステムズ 2024年度通信事業者向け6つの柱

ソフトウェアとサービスによる価値の最大化

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