NTTデータグループの民間気象会社ハレックスは4月18日、衛星データ解析システムの開発を手掛けるスペースシフトと業務提携を結んだことを発表した。気象データの収集・処理・提供技術と人工衛星データの分析アルゴリズムを統合し、新たな商品・サービスの提供を目指す。

ハレックスは2023年4月に地理情報システム(GIS)向けの次世代気象データAPI「HalexSmart!」をリリース。GISでさまざまな気象データを重畳させるサービスを提供しており、今後はさまざまな顧客課題を解決するための気象データラインナップの拡大を目指している。

他方のスペースシフトは、独自の衛星データの解析技術の活用分野の拡大を目指している。今回の業務提携により、特に防災分野および農業分野において、両社が保有するデータと解析技術が補完しあうようになる。精度の高いデータを生成することにつなげ、顧客企業がそのデータを活用できるソリューションを開発、提供することを目的とした研究開発を行っていく。

両社は今後、市場ニーズの調査、両社技術を統合した商品・サービスの検討および開発を進めていく考えだ。スペースシフト 代表取締役の金本成生氏は「気象データと衛星データの解析結果を組み合わせることで、より予測精度を高めたり、適用範囲を広げることができる」と期待を寄せている。