GMOペパボ、「GMO即レスAI」を提供 AIで中小企業向け問い合わせ対応

GMOインターネットグループのGMOペパボは3月15日、中小企業向けの問い合わせ対応AI導入支援サービス「GMO即レスAI」の提供を開始した。「GMO即レスAI」を利用する企業は、AIによる自動化を活用し、限られたリソースで社内外の高品質な問い合わせ対応を実現できる。顧客、および社員の満足度向上を支援する。

GMOペパボはこのほど、自社がこれまでに培った問い合わせ対応のノウハウと、AI導入の専門知識を組み合わせ、会話型AIの導入から運用までをワンストップで支援するサービス「GMO即レスAI」の提供を開始した。

品質を落とさず迅速な対応を可能にする高度な顧客対応能力、用途や対象(社内外)などに合わせて設定や応答方法をカスタマイズし、各社の顧客のニーズに沿った対応を実現する高いカスタマイズ性、実際にGMOペパボで会話型AIの導入を行った担当者が、各社のニーズに合わせて導入から運用までをサポートする専任の担当者による活用支援の特徴を備える。

利用料金は、初期費用が33万円(税込)~、月額料金が3万3000円(税込)~。

GMOペパボでは、AI技術を活用し、ユーザーの生産性向上やクリエイターのアウトプット活動支援を目的とした機能やプロダクトを開発し、サービスを通じて提供してきた。AIの利活用が今後一般化していくことを見据え、2023年10月には事業開発部を新設。toCとtoBそれぞれに向けた”AIで未来を創る新しいサービス”の検討・開発を進めてきた。

今回の取り組みを加速させるべくAXチームを新設し、主に中小企業を対象とした生産性向上に寄与する「AI Transformation」領域と、AIを利活用した新たなアウトプットの手法の提供によるクリエイターのアウトプット支援を行う「AI eXperience」領域の2軸にて、AX事業を展開しており、「GMO即レスAI」は「AI Transformation」領域における第1弾の取り組みとなる。

昨今のデジタル化の進展やコロナ禍以降のリモートワークの浸透により、社内外での問い合わせの頻度や量が増加している。こうした状況において、顧客や社内ステークホルダーの満足度やロイヤリティ向上のために、対応レベルを落とすことなく、いかに速く、効率的に対応するかが重要であり、AIを活用したサービスや技術を利用・活用することでこれらは実現できる。

一方で、特に中小企業においては、導入・活用するための十分な知識や金銭的なリソースに加え、成果を導き出すための運用管理や効果測定のノウハウが不足しているという現状がある。

GMOペパボでは、2024年1月より、運営する11サービスの問い合わせ対応に会話型AIを導入し、70%の顧客の問い合わせから回答までの待ち時間の削減を実現おり、これまでのノウハウと技術力により、中小企業の社内外における問い合わせ対応の顧客体験を向上させることを目的に、「GMO即レスAI」の提供に至ったとしている。

GMOペパボが取り組む「AI Transformation」領域の事業では、電話による問い合わせにも対応するべく、機能・サービスを開発しており、今後もAI技術を用いた開発力と、サービス運営で培ってきた顧客対応ノウハウを活用し、事業者の生産性を向上するためのあらゆる問い合わせに対応するサービスを開発・提供していく考えを示した。