アクセンチュアは3月5日、GHG(温室効果ガス)排出量の算定・可視化によるカーボンフットプリント対応を推進し、企業のGX(グリーントランスフォーメーション)支援を強化すると発表した。

企業のGXを支援するアクセンチュア

同社ではテクノロジー、アナリティクス、脱炭素を中核事業やサプライチェーン全体に組み込むための専門知識と、業界ごとのサステナビリティに関する知見を組み合わせ、脱炭素戦略の策定、GHG排出量の可視化ソリューションの導入やカーボンフットプリントの算定業務などを支援している。

今回、同社はSAPジャパンが提供する、企業および製品単位でカーボンフットプリントを一括計算できる「SAP Sustainability Footprint Management(SAP SFM)」を。精密機械部品加工を手が得kるマツモトプレシジョンに対して昨年11月に導入し、CO2排出量の算定業務を支援した。

なお、導入にあたり、製造業の業務システムを共通化したクラウドサービス「コネクテッド マニファクチャリング エンタープライゼス(CMEs)」を通じて実施。

マツモトプレシジョンはSAP SFMの導入により、すでにCMEsを通じて活用しているS/4HANAにある製品別の製造実績情報からCO2排出量を製品別に計算し、納入先に対してCO2排出量の情報提供を開始した。同社で生産した製品単位でのCO2排出量をいち早く可視化する体制を整備したことで、同社製品の付加価値向上や差別化につなげているという。