Preferred Networks(以下、PFN)とディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の合弁会社であるPFDeNAは11月28日、健康寿命の延伸と医療分野における社会課題解決を目的として、PFNグループのAI技術や基盤モデルとDeNAグループの持つヘルスビッグデータやサービスを活用した新事業を開始したこと発表した。

  • 両社の取り組みの概要

    両社の取り組みの概要

PFDeNAは今回の取り組みにおいて、ヘルスケア領域向け基盤モデルの開発を行う。PFN子会社のPreferred Elementsが開発するマルチモーダル基盤モデルを、DeNAグループ所有の膨大なデータやエビデンスを用いてヘルスケア領域向けにファインチューニングする。

現在のところ、医師や専門家による健康指導は経験値の違いやバイアスなどによるばらつきが課題となっているが、膨大な個別事例の知識や最新の科学的エビデンスで訓練した基盤モデルの利用により、健康状態の可視化や予測精度の向上が期待されるのだという。

またPFNは、ヘルスケア領域向けにファインチューニングされた基盤モデルをベースとして、DeNAのサービス開発ノウハウを活用しながらヘルスケア関連企業向けにソリューション開発を開始する。

例として、製薬会社向けには、業界特有の煩雑な書類業務の効率化や治療効果の予測とシミュレーション、保険会社向けには、引き受け業務の最適化や営業活動の効率化などのソリューションを予定しているとのことだ。