コロナ下を経て人々の衛生意識が高まり、衛生用品の1つである石けん・合成洗剤が売れ行きを伸ばしている昨今。水回りで見かけるのは、合成洗剤と見られるハンドソープタイプが圧倒的に多いが、昔ながらの釜炊き製法「ケン化法」で50年近くに渡り「無添加石けん」を作り続ける企業がある。福岡県北九州市に本社を持つシャボン玉石けんだ。

石けんの製法は大きく2つあり、脂肪酸を用いるのが中和法、油脂を用いるのがケン化法だ。中和法は原料となる脂肪酸から、4~5時間とわずかな時間で石けんを大量生産できる。ただし、中和法で作られた石けんにはグリセリンが(保湿成分)が含まれないため、使用後の肌につっぱり感が出やすく、後の製造工程で保湿成分を添加することが一般的だ。

対して、ケン化法は石けんの完成までに1週間を要する。湿度や温度によって仕上がりが変わるため、熟練の職人が五感を働かせて石けんの微妙な変化を観察しながら、丁寧に作り上げる工程が特徴だ。天然油脂とアルカリ成分を反応させることで、油脂に含まれる天然のうるおい成分であるグリセリンが残り、肌にやさしい石けんができあがる。

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