筆者は学生時代にレストランでアルバイトをしていたことがある。注文を聞き、キッチンに伝え、料理が完成したらそれを座席まで運ぶ。店での経験が長くなってきたら予約の電話を取ったり、お会計をしたり、という仕事もこなすようになる、いわゆる「ホールスタッフ」と呼ばれる仕事だ。

しかし、そんなホールスタッフという仕事がロボットやIT機器に代替されつつあることに気付いている読者も少なくないだろう。

レストラン内に入れば、ホールスタッフの代わりに配膳ロボットが料理の提供を行い、また注文も店員が直接聞きに来るスタイルではなく座席からタッチパネルを操作して完了する形式が多くなった。ましてや、電話でのレストラン予約は長いことしていないという人も多いだろう。

そんな「DX化されたレストラン」が見慣れた光景となった現在だが、その中でも先進的で実験的な取り組みを行っているのが、今回訪れた「TEN Labo」だ。

今回は、「TEN Labo」の運営会社で、ロイヤルホストや天丼てんやといった外食産業から、リッチモンドホテルといったホテル事業まで幅広く手掛けるロイヤルホールディングスの執行役員 DXプロジェクト・システム・人事企画担当 兼 ロイヤルマネジメント 代表取締役社長の大坂賢治氏に「TEN Laboの概要」や「外食産業としてDXやAIの活用に取り組む意義」を聞いた。

  • 左からロイヤルホールディングスの執行役員 DXプロジェクト・システム・人事企画担当 兼 ロイヤルマネジメント 代表取締役社長の大坂賢治氏と出島プロジェクト 天ぷら出島プロジェクト 部長の髙橋宏彰氏

NFTで「お客様専用タブレット機能」を管理する

この記事は
Members+会員の方のみ御覧いただけます

ログイン/無料会員登録

会員サービスの詳細はこちら