デンマーク(コペンハーゲン)を本拠とする、ヘッドセットブランド「Jabra」を展開するGN Audio A/Sの日本法人であるGNオーディオジャパンは7月12日、Microsoftと協業し、7月に会議用ビデオバー「PanaCast 50」および「PanaCast 50 Room System」にAI搭載の新機能を搭載したと発表した。

「PanaCast 50」は、180°パノラマ4K対応のカメラと高品質なオーディオを一体型にした製品。Jabra独自のAIシステムにより発言者を自動で検出し焦点を合わせるバーチャル・ディレクター機能や、ホワイトボードコンテンツと会議参加者を同時に表示するライブホワイトボードストリーミング機能などを搭載し、臨場感のあるオンライン会議を実現している。

今回、ファームウェアのアップデートにより、複数のビデオストリームに対応した会議室内の参加者を画面に表示させる「Microsoft IntelliFrame」と、Teams会議における要約機能「Intelligent Meeting Recap」の2つの機能が利用可能になった。

Microsoftの「IntelliFrame」は、Teams RoomsのWindows版ビデオバーデバイス上にて、Teams Roomsの会議室の前面に設置するタイプの構成での利用が可能。これにより、会議室内の参加者それぞれに専用のカメラビューを提供し、より一層対面・リモートの垣根なく、参加者全員が会議に集中できる空間を提供する。

「Intelligent Meeting Recap」は、Teamsの音声認識機能を活用して参加者の識別を可能にすることで、Teams会議の重要なポイントを要約しまとめる。これにより、会議を欠席しても、自動生成された会議メモ、推奨タスク、個別のハイライト表示などによって、重要な情報を効率的に得ることができるという。

  • PanaCast 50のイメージ

また、顔と音声の ID テクノロジーによりダイナミックなコミュニケーションを可能にする。新しい複数のビデオ ストリーム機能により、Teams 会議のリモートユーザーは、3つのビデオ ストリームを使用して会議室に誰がいるかをよりよく確認できるようになるという。

最初のストリームは現在の発言者、2番目のストリームは前の発言者、そして 3番目のストリームは会議室やミーティングスペースのフルパノラマのルームビューとなっており、ストリームは会議室またはスペースの完全なパノラマ ビューであるため、個人は除外されない。

今後、顔認識機能により、室内の参加者は、個別の登録による承認を受けて、リモートユーザーに自分の名前を表示し、会議室の名簿に登録できるようになるという。音声認識機能(個人登録時)により、室内の参加者が会議の記録に自分のIDを保持できるようになり、Teams Premiumライセンスを持つユーザーはより正確でインテリジェントな要約を実現できるとのこと。