凸版印刷は3月18日、次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格であるZETAを使用した罠センサーおよび罠のリアルタイム監視システムを新たに開発し、獣害対策支援サービス「リモワーナ」として4月1日に販売開始すると発表した。

  • リモワーナのロゴ

新サービスは、獣害対策として設置した「くくり罠」や「はこ罠」の捕獲状況を、ZETA通信を用いて遠隔から監視できるというもの。この導入により、携帯圏外の山間部やアクセスに不便な環境においても効率的に罠の見回りや管理が行えるとしている。また、罠に掛かった際は、ハンターや自治体の担当者など登録したアドレスに捕獲情報を通知できる

  • リモワーナのサービスイメージ

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同サービスの特徴として、同社は中継器によるマルチホップを生かしたサービスであること、既存の罠への後付けが可能なことの2点を挙げる。

ZETAの特徴である中継器によるマルチホップ(メッシュアクセス)により、イノシシや鹿が生息する山間部など電波が届きにくい場所に対しても、中継機の使用によって安定的に通信可能としている。

  • センサーを取り付けた罠と表示画面

センサーは、「くくり罠」や「はこ罠」など既存の罠に後付けが可能。罠センサーにはGPS機能が備わっており、PCやスマートフォンから、設置した罠の位置情報や罠センサーの作動状況をいつでも閲覧可能としている。自治体職員や狩猟者など複数メンバーでの情報共有も可能なため、より効率的な有害獣対策に貢献するという。

同サービスの価格は、罠のリアルタイム監視システム利用料が罠センサー1台あたり月額550円からであり、罠センサーの数などによって価格は変動する。なお、罠センサーなどの各種デバイス代は別途見積。

同社は同サービスを含むZETA関連事業で、2025年度までに約50億円の売上げを目指す。また、リモワーナの使用により、今後もスマートシティ実現に向けた社会課題の解決を推進していく方針だ。