凸版印刷は、CMSの開発を行うQurateと共同で、企業のSNSマーケティングを最適化する「Social Focus」の提供を開始すると発表した。

同サービスは、企業が運用する各種SNSでの情報発信や投稿内容を一元管理できるほか、投稿への反応を統合的に分析し、効率的なデジタルマーケティングを実現する。具体的には、複数プロジェクトで発信した情報の一元管理や、複数SNSの同一画面分析、権利者による投稿管理などが可能だ。

これらの機能により、煩雑だった管理・分析業務の効率化や複合的なデータを使用したマーケティング支援の実現が期待できる。

  • 「Social Focus」イメージ

なお、同サービスは、凸版印刷が2017年度に実施した「九州の地域活性化や魅力の拡大に貢献する新事業を共創する公募型のオープンイノベーションプログラム co-necto(コネクト)」を通じ実現したもの。

コミュニケーション手段としてのSNSを複数運用する企業や自治体が増えている中で、どのアカウントでどの投稿をしたのか、何時に投稿するのかといった管理作業が煩雑化し、投稿ミスや誤った対応などのトラブルも発生しやすくなっている現状があるという。

これを受けて凸版印刷とQurateは、マーケティングにおけるノウハウとコンテンツマネジメントシステム開発のノウハウを融合し、低コストで利用可能なサービスとして同サービスを開発。2019年1月からテスト版を一部企業において導入し、そのフィードバックをもとに改良を加え、このたび販売を開始するに至った。

同サービスは、初期費用が10万円(税別)で年間利用料が96万円(税別)となる。

二社は今後、同サービスをメーカーや流通関連企業向けに拡販し、2020年度に関連受注を含め約10億円の売上を目指したい考えだ。