りそなホールディングスは2月23日、GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の決済サービス「銀行Pay」の基盤システムを導入すると発表した。

  • 各銀行と銀行Payの利用契約を締結している加盟店

    各銀行と銀行Payの利用契約を締結している加盟店

同サービスの導入により、りそなホールディング傘下のりそな銀行・埼玉りそな銀行・近畿大阪銀行は、同システムを使用した独自のスマホ決済サービスを、2018年秋頃をめどに展開する予定だ。

銀行Payは、導入している銀行に口座を持つ利用者が各銀行と同サービスの利用契約を締結している加盟店での買い物をする際に、スマートフォンアプリから即時に口座引き落としなどの支払いが可能となるサービス。

すでに同サービスの基盤システムは、横浜銀行・福岡銀行・熊本銀行・親和銀行に提供している。

日本におけるキャッシュレス決済比率は2016年の時点で20%と海外諸国と比べて低く、政府は2027年までにキャッシュレス決済比率を4割程度に引き上げることを目指しており、キャッシュレス化に向けた多様な取り組みを推進している。

同社は、こうした金融機関のキャッシュレス化を支援するべく、銀行Payの基幹システムを提供している。

一般利用者が同サービスで決済するには、まず利用者向けスマートフォンアプリをダウンロードし、自分の口座を事前に登録する。

加盟店で買い物する際は、加盟店のタブレット端末やスマートフォンで表示するQRコードを読み取るか、支払い先にチェックインして暗証番号を入力すると、銀行口座から代金を引き落とし、支払いが完了する。

金融機関は、同サービスを自行独自のスマートフォン決済サービスとして展開可能であるとともに、マルチバンクにより、銀行や地域を越えて利用できるサービスとしての提供もできるという。