サンヨーホームズと日立製作所は1月29日、一人ひとりの暮らしに寄り添ったサービスの提案・展開を通して、住まいと暮らしの向上をめざした生活支援サービス事業において、協創パートナーシップを締結することに合意したと発表した。

両社は、人生100年時代における人々のQoL(Quality of Life)向上を目指し、協創の第1弾として「高齢者向け生活支援サービス事業協創プロジェクト」を開始する。

同プロジェクトでは、サンヨーホームズの持つ住まい・介護施設や関連設備と、日立のIoT技術を活用して、人・家・街・社会をデータでつなぎ、家庭での高齢者の見守り支援サービスや、高齢者の生活や行動パターンを分析・見える化することにより高齢者の健康を維持するサービスの展開を目指す。また、高齢者が安心して元気に暮らせる「健康支援センター」を設立し、実際にサービスを提供していく計画だ。

  • 高齢者向け生活支援サービス事業を協創

    協創パートナーシップと、「高齢者向け生活支援サービス事業協創プロジェクト」の概念図

具体的には、アクティブ化サービスとして、2018年度中に、大阪府豊中市のデイサービス施設「サンアドバンス緑ヶ丘」にて両社で検討したサービスの実証を開始する。実証されたサービスを提供する場所として「健康支援センター」を設立し、新サービスの充実化や海外も視野に入れて店舗数と売上拡大を図る。

また、暮らしの様子見サービスでは、離れて暮らす高齢者の日常の活動内容や日々の変化をデジタルに捉え、家族に知らせる暮らしの様子見サービス事業の展開を行う。サービス提供に賛同した日立の地域家電店「日立チェーンストール」に対して、高齢者の様子を見守るサービスメニューをはじめ、各種生活支援サービスの提案を行う予定だ。

さらに、日立のIoT技術を活用したプラットフォームサービスとして、高齢者の生活データを収集し、解析の結果を活用して、健康状態の維持をサポートするサービス事業を展開するほか、サンヨーホームズが開発する屋内移動支援ロボット「寄り添いロボット」に日立のIoT技術を活用した歩行画像解析技術サービスを付加した製品の提供を検討していくとしている。