富士通九州システムサービスは8月24日、Webに対応した「FUJITSU 自治体ソリューション 住民健康管理システム TIARA V6」を8月下旬に販売開始すると発表した。従来製品の機能・操作性の継承に加えて番号制度対応を装備し、今後の「子育てワンストップサービス」へ容易に対応可能だという。

最新版は自治体の保健サービスを支援するものであり、住民の健診結果(妊産婦、乳幼児、予防接種、がん検診、特定健診など)を登録・管理し、健診対象者や未受診者、要フォロー者など、中核市・政令市で必要な全業務に対応。従来以上に保健師の業務効率化・簡素化を実現するとしている。

主な特徴として、効率化(Efficiency)、柔軟性(Flexibility)、安全性(Security)、多様性(Diversity)、環境対応(Ecology)の5点を挙げている。

効率化に関しては、まず同社独自のOCR機能により、データ登録におけるユーザーの負担を軽減できるという。国宛の報告を含め必要な報告書はワンタッチで出力し、事務の効率化が可能。また、大量データを短時間で登録でき、手入力の比率を縮減できるという。

柔軟性については、プログラム・サポート・サービスで法改正にも随時対応するため、安心して利用が可能。クイック統計や汎用統計機能を使用して、誰でも容易に統計・分析し、汎用データ出力によりユーザー自身で一覧表(宛名印刷)が作成することができる。

安全性に関しては、高いセキュリティ・レベルで個人情報を保護し、システムへのアクセス状況を常に監視することで安全性を高めるられる。データ表示・出力は利用者・項目単位に制御することでデータ漏洩を防止できるといい、健診票などのイメージ画像もデータベースで保護し、必要な時に閲覧可能だという。

多様性については、健康増進や介護予防・国民健康保険(国保)など、全セクションで全データを集中管理しており、本庁のほか、支所や各保健センターなど遠隔地からもストレスなく利用できる。特定健診・保健指導(直営型保健指導含む)のサポートの他、保健指導の計画や的確・確実なフォローを支援するとしている。

環境対応に関しては、出力帳票を電子帳票として保存でき、ペーパレス化に貢献し、ハードウェアはスーパーグリーン製品を使用している。