ロボットや電子機器の開発を手がけているハタプロは、同社の開発したAI搭載小型ロボット「ZUKKU(ズック)」を用いた実証実験を浦和PARCOと伊勢丹新宿本店にて実施すると発表した。

ZUKKUは、顧客分析カメラを内蔵した小型ロボット。プライバシーを侵害しないセキュアな形式でデータを取得・解析し、人を手助けする様々な提案や行動を促進してくれる。

浦和PARCOでは、レストランフロアに設置することで、来店客の年齢や性別といった属性情報をカメラで認証、自動で集計分析して、連動したサイネージ上に最適なレストランメニューを表示して提案する。また、ZUKKUの前を通過した通行客数をカウントし、時間帯別の周辺エリアの混雑状況を集計するという。

実験期間は2017年8月7日から20日まで。5階レストランフロアの花時計前と北側緑のエスカレーター前、南側青のエスカレーター前の計3台設置する。

フクロウ科の姿をした「ZUKKU」

伊勢丹新宿本店では、トレンド性・話題性のあるモノ・コトの祭典「デジタルホビーフェス」内において、顧客の属性情報を自動で集計分析し、連動するサイネージにて最適な商品提案を行うとともに、店頭の混雑状況を把握し、人員配置の効率化を図るという実証実験を行う。

実験期間は2017年8月9日から21日まで。設置場所は伊勢丹新宿店本館6階のセンターパーク。

実証実験のイメージ

また、ZUKKUで取得した識別データは、IBMのBluemixおよびWatsonをベースとしたハタプロのクラウド型マーケティング管理システムに蓄積して、可視化することができる。将来的には、付随するデジタルサイネージ広告配信の自動最適化なども実施できるようAIの精度を高めていくとしている。