富士ゼロックスは7月13日、独自の「手書き文字認識技術」を組み込んだ帳票処理支援ツール「ApeosWare Record Link」と、ウイングアーク1stが提供するビジネスインテリジェンス・ツール(BIツール)を組み合わせた「紙帳票による保全可視化ソリューション」の提供を開始したと発表した。

同ソリューションは、まず、スキャンした設備の点検記録などの紙帳票を「手書き文字認識技術」によってデータとして抽出し、BIツールを使ってグラフ化することで、設備の状態を可視化するというもの。集められたデータは前年度のデータや同様の設備との比較などを行うことで、異常停止を未然に防ぎ、稼働率の向上を実現するという。

紙帳票による保全可視化ソリューション

また、日常の点検データを活用した設備状態のモニタリングを実現することにより、故障の発生が予測される時期に部品交換を行う従来型の「時間計画保全」から、取替基準に達した部品を適宜交換する「状態監視保全」へ切り替えることが可能。メンテナンスコストの最適化を図ることができるという。

さらに、技術スタッフや設備オペレーターがデータに基づいた分析や問題発見、改善策立案を行うことができるようになり、設備や業務への理解が深まり、人材育成を図ることも可能だとしている。