ソフトバンクは9月12日、IoT機器向けの低消費電力で長距離通信を実現するLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークを活用したIoTソリューションの提供を開始すると発表した。

第1弾として、LPWAネットワークの一つである「LoRaWAN」を2016年度中に提供し、デバイスからアプリケーション、コンサルティングに至るまでエンド・ツー・エンドでのIoTソリューションを提供するという。

「LoRaWAN」はLPWAのネットワーク通信技術の一つで、920MHz帯域を利用し、IoTネットワークに求められる低コスト(通信モジュール1個あたり数百円)、低消費電力(10年以上のバッテリーライフ)に加え、長距離通信(数km以上の通信距離)を実現できる特長があるという。

「LoRaWAN」の概要

同社は今後、商業施設、ビル、倉庫などの設備監視・制御やトラッキング、ガスや水道メーターの自動検針、高齢者や子どもの見守り、道路、トンネル、線路などのインフラ監視、車、トラック、バスなどの物流、運行管理など、低コスト・低消費電力のネットワーク構築が求められる分野において、IoT環境を実現していくとしている。

LPWAネットワークを活用したサービス活用例

また同社は、省電力広域(LPWA)ネットワークの仏Actility S.A.、EMSメーカーである台湾の鴻海精密工業、LoRa技術を開発し、LoRa Allianceを設立した米Semtech Corporation(と協力し、「LoRaWAN」エコシステムの構築を目指していくという。