8月18日(現地時間)、Microsoftは同年5月に発表済みの「SharePoint Framework Developer Preview」をリリースした。GitHubで公開したドキュメントによれば、Office365 Developerテナントの作成や、NodeJS LTS(長期サポート)版に代表される開発ツールのインストールなどが必要となる。また、他のドキュメントやサンプルコード、トレーニング用コンテンツなどはdev.office.comの SharePointポータルで公開する。

SharePoint Frameworkは、統合APIエンドポイントであるMicrosoft Graphとの連携やSharePoint Online、OneDrive for Businessといった他のソリューションと連携し、オープンソースツールのサポートを供えたページ/パーツモデルである。以前はサーバー側で処理を行うコンテンツ運用システムが主流だったものの、JavaScriptのパフォーマンス向上などに伴い、クライアント側で開発・運用するスタイルが増えてきた。このような需要を持つSharePoint開発者向けに提供されるのがSharePoint Frameworkである。

当初は2016年第3四半期から先行リリースプログラムを予定していた「SharePoint Framework」

Microsoft SharePoint TeamシニアプロダクトマネージャーのBill Baer氏は5月の発表時に、「開発者の方々にはMicrosoftの新しいレンダリングフレームワークで次世代のソリューションを開発して頂きたい。我々はさらなる拡張性の充実と新しい可能性の実現に取り組む」と述べていた。

阿久津良和(Cactus)