日立製作所は7月6日、同社のフラッシュストレージが、ゆうちょ銀行の情報系システムに導入され、稼働を開始したと発表した。

同行は、日立のフラッシュストレージを導入したことで、情報系システム上のアプリケーションを修正することなく、システム処理性能の向上を実現した。具体的には、データの読み出し時間を平均で従来の2分の1以下に短縮したという。

また、データの利用頻度に基づいて優先順位付けを行い、優先度の高いデータを既存のハードディスクドライブからフラッシュストレージに移行したことで、導入・運用コストを抑制したと。

今回採用された日立のフラッシュストレージは、ストレージシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」に、フラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash」を搭載したもの。

あわせて、日立のデータベース高速化ソリューション「Flash Solution for Oracle」を活用。同行の情報系システムで利用しているOracleデータベースにおけるHAFの導入効果に関する机上シミュレーションを実施し、日立のテスト環境で導入効果の実機検証を行ったことで、性能改善効果の高いシステムを短期間で導入したという。

ゆうちょ銀行の情報系システム