日本IBMは、FinTech関連のサービスを提供する企業向けに、オープンかつ汎用的な「FinTech共通API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)」を提供し、最初の接続検証を実施したと発表した。

今回、日本IBMはオービックビジネスコンサルタントとZaim、freee、マネーツリー、マネーフォワードの5社においてFinTech共通APIの接続検証を実施した。今後、検証結果を踏まえ、FinTechサービスのさらなる拡大に向けて、FinTech企業や銀行との協業を継続して行う予定だ。

FinTech 共通APIは、残高照会、入出金明細照会、口座情報照会といったインタフェースをはじめ、FinTechサービスと既存のインターネット・バンキングをアプリケーション間で接続するAPI群。これらは、APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の方式に基づいており、特徴としてオープンかつ汎用的な点を特徴としている。

また、セキュリティについては、オープンな認証プロトコル「OAuth」により、利用者のIDやパスワードを銀行が認証したうえで、FinTechサービスの利用を許可する仕組みが採用されている。なお、同APIは、IBMのAPI作成・管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect 」と「IBM DataPower Gateway」により提供されるOAuthと連携する。