米ON Semiconductorの日本法人であるオン・セミコンダクターは6月21日、モーターコントローラの新製品「LV8907UW」を発表した。

同製品は動作電圧5.5~20ボルト(過渡電圧4.5 ~40V)をサポートしており、三相ブラシレスモータの駆動を効率化する。また、6個のNチャネルMOSFETを駆動するゲートドライバと100%のデューティサイクルで動作する二段階のチャージポンプが組み込まれており、最小コストの構成かつ外部マイクロコントローラなしで動作できる。起動や速度設定などの主要なパラメータおよび機能を、SPIインターフェースを用いて設定し、組み込み型の不揮発性(OTP)メモリに保管できるためプログラミングが不要であることも特徴。作動温度は最高175℃。LV8907UWはSQFP-48Kパッケージで提供され、2500個単位の注文で単価は5.55ドル。

オン・セミコンダクターは同製品について「自動車メーカーは、市場の圧力と規制強化に直面し、車両の燃費向上方法を見つける必要があります。ポンプやファンなど従来の機械アプリケーションの電化は、それを実現する重要な1歩です。高度に統合されセンサレス作動をサポートしたLV8907UWを使用することにより、モーターシステムはマイクロコントローラなしに最大の性能を達成できます。それに より設計の複雑さと部品数が減り、信頼性が向上します」とコメントしている。