デジタルアーツと安川情報システムは6月2日、自治体向けに「メール無害化機能」を搭載したゲートウェイ型メールセキュリティ製品「m-FILTER(エムフィルタ)」のアプライアンスサーバの開発を発表。2016年8月から安川情報システムより「NetSHAKER m-FILTER」として提供を開始する。

「NetSHAKER m-FILTER」メール無害化のイメージ

今回アプライアンス化する「m-FILTER」は、情報漏洩対策機能、メール保存管理機能(メールアーカイブ機能)、スパムメール対策機能を備えたメールセキュリティ製品。

一般にソフトウェア導入には、ハードウェアの選定、インストール、ソフトウェアとの組み合わせ検証などが必要となり、時間と手間がかかるという。また運用にあたっても、問題の切り分けやOSレベルでの脆弱性への対策の実施など、IT管理者への負担は大きなものとなる。その点、アプライアンスサーバの場合、ハードウェアとその上で動作するソフトウェアを一体として提供でき、保守もワンストップで対応できるため、IT管理者の負担を大幅に軽減することができるとしている。

今回、デジタルアーツと安川情報システムは、総務省の求める「メール無害化」という新しいセキュリティ強化対策を、いち早くアプライアンス「NetSHAKER m-FILTER」として提供することにより、独立したIT管理部門がない中小規模の自治体における最新のセキュリティ対策の早期実施が可能になる。近日、大規模ユーザーにも対応できる上位機種も合わせて提供予定。

販売目標は3年間で500台、価格はオープンとなっている。