LINEは、タイでモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を展開する子会社のLINE Biz Plus Limitedを通じ、タイの公共交通システムおよびオフライン店舗の電子決済用スマートカード「Rabbit」を提供するBSS Holdingsと資本提携すると発表した。

タイ国内のLINE Payは、LINEがLINE Biz Plus Limitedを通じて提供する決済プラットフォーム。「Rabbit」はすでに、バンコク都市圏を中心に4,000台以上のカード読み取り機があり、500万人以上が乗車券の購入やRabbit加盟店での買い物に利用している。

BSS Holdingsは、LINE Biz Plus Limitedが新たに発行する株式を買い受け、出資比率を50%にする。また、「LINE Pay」のサービス名称を「Rabbit LINE Pay」(タイ国内のみ)に変更し、タイNo.1の統合型オフライン・オンライン決済プラットフォーム構築を目指す。

2016年第3四半期に試験運用を開始し主要加盟店にてRabbit LINE Payが利用可能となり、同年第4四半期にはバンコク地区にて本格展開を行うことを予定している。

LINE Biz Plus Limited タイ担当マネージャー Jin Woo Lee氏は、「LINE Payは、タイの大手e-commerceサイトであるLazadaやENSOGOをはじめタイ全土で300以上のオンライン加盟店基盤を有しています。本提携を通じて、キャッシュレス社会の実現に向けてユーザー基盤を拡大させ、タイ決済業界に大きなトレンドを生み出せると確信しております。本日のRabbit LINE Pay正式発表に伴い、LINE PayとRabbitは提供チャネルや事業パートナーに関して連携してまいります。LINE Payは、Rabbitのソリューションサポートを通じてチャージおよび決済の提供チャネルを拡大し、Rabbitは、LINE Payプラットフォームを通じてモバイルユーザーへのリーチを拡大してまいります」とコメントしている。