Microsoftは3月2日(現地時間)、自社のMR(Mixed Reality: 複合現実)デバイス「HoloLens」に対応するアプリケーションを、Visual Studio 2015から開発するエミュレーターを用意すると発表した。同社は一部の企業や開発者に「HoloLens Development Edition」を3,000ドルで販売し、3月30日からの出荷を予定している。

Hyper-V仮想マシン上で動作するHoloLens emulator(公式ブログより抜粋)

「HoloLens emulator」のWebページによれば、Hyper-V上の仮想マシンで「HoloLens OS」を起動し、HoloLensがない状態でもキーボードやマウス、およびXboxコントローラーを使用して入力をシミュレート。HoloLens SDKと組み合わせることでリビングや寝室を動き回れるため、開発者は実機とエミュレーターの違いを意識せずに、アプリケーションの開発が可能になる。

あらかじめ用意されたテーブルや2つのソファなどが配置されたリビングルーム。他にも暖炉やダイニングテーブルなども設置できる(公式ブログより抜粋)

リリースはHoloLens用ツールセットと同じく3月30日を予定し、使用にはVisual Studio 2015およびUnityが必要。Microsoft HoloLens Teamは「アプリケーション開発を手助けするため、チュートリアルビデオやドキュメントの提供を続けていく」と述べている。

阿久津良和(Cactus)