Threatpost - The First Stop For Security News

6月4日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Writing OS X Malware at Black Hat 2015|Threatpost|The first stop for security news」において、セキュリティ企業「Synack」でディレクタを務めるPatrick Wardle氏が、Mac OS Xでより簡単に高度なマルウェアを実装できることが説明する意思を示していると伝えた。

Wardle氏は現在、Mac OS X向けに存在しているマルウェアは作りがきわめて稚拙であると指摘。これと比べるとWindows向けに出回っているマルウェアは巧妙に出来ており、Mac OS X向けのマルウェアと比較して15年先を行っているという。

Wardle氏はより高度なMac OS X向けのマルウェアを簡単に開発できることを示すことで、ソフトウェアベンダやセキュリティ・ソフトウェアを開発している企業に対してより高い関心を持ってもらいたいと説明している。

マルウェアの総数からすれば。Mac OS X向けのマルウェアはWindows向けのマルウェアと比べて圧倒的に少ない。これは攻撃者の多くがWindowsをビジネスとして有益な攻撃対象として見なしているからであって、技術的にMac OS X向けのマルウェアの開発が困難というわけではないことは以前からも指摘が出ていた。Mac OS Xの利用者が増える中、Mac OS Xが攻撃者にとって重要なプラットフォームになる可能性もあり、今後さらに注意が必要な状況になると見られる。