Cisco Systems

Cisco Systemsは6月30日(米国時間)、「Cisco Announces Intent to Acquire OpenDNS - Acquisition to Accelerate Cisco's Cloud Delivered Security Portfolio」において、株式非公開企業である「OpenDNS」を買収する意向であることを表明した。2016会計年度換算での第1四半期での買収完了を目指すとしており、買収金額は6万3500万米ドル(約783億円)が提示されている。

OpenDNSは買収後、Cisco Security Business Groupに事業統合するとされており、Ciscoのセキュリティ事業の強化に活用されると見られる。OpenDNSはクラウドベースのセキュリティサービスを提供しており、今回CiscoがOpenDNSを買収するに至った動機は、こうしたセキュリティ機能を入手してCiscoのネットワークセキュリティサービスの機能を向上させる点にあると思われる。

企業内部のネットワークはネットワーク管理者によって厳密に管理できるが、ますます利用率が高くなっているパブリックなクラウドサービスに至ってはそこまで厳密な管理は行われていないのが実状だ。こうした状況に対し、OpenDNSの提供しているセキュリティサービスは高い効果を発揮する。IoTの普及に伴い、セキュリティにまつわるリスクはさらに加速すると考えられ、これがCiscoの買収の背景の1つにもなっている。