PEZY ComputingとExaScalerは6月25日、理化学研究所(理研)と「ExaScalerを用いたアプリ性能とデータセンター設備の評価」に関する共同研究契約を締結し、理研情報基盤センターにExaScaler-1.4を用いた2PFlops級の液浸冷却スーパーコンピュータ(スパコン)「Shoubu(菖蒲)」を設置すると発表した。

今回の契約はメニーコアプロセッサと液浸冷却システムを用いて、理研のシステムで実際に稼働しているアプリケーションの性能評価とシステムの設置・運用における課題を明確化し、今後のスーパーコンピューティング環境に向けての知見を深めることを目的に交わされたもの。ShoubuはExaScalerの最新世代となる液浸冷却システム「ExaScaler-1.4」を内蔵した5台の液浸槽から構成されており、理論演算性能は2PFlops級としている。

なお、理研では6月末より、一部試験稼働を開始する予定としているほか、ExaScalerとPEZYでは、理研との共同研究の成果を反映する形で、半年ごとに仕様を更新していく予定としている。

ExaScaler-1.4を用いた5台の液浸槽からなる液浸冷却スーパーコンピュータ「Shobu(菖蒲)」の設置状況