ネットワンシステムズは6月19日、情報セキュリティ向上および運用コスト削減を目的として、郡山市役所の全職員約2000名のうちバックオフィス業務を担当する約1300名が利用する仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。

これまで同市役所は、物理PC環境で業務を進めていましたが、今回の仮想デスクトップ導入により、職員が取り扱う業務データをデータセンター側で集中管理する。この仮想デスクトップ環境は全拠点約120カ所に順次展開するシンクライアント専用端末のみで利用可能にする。

また、VMware vCenter Operations Manager for Horizon Viewを用いることで、仮想デスクトップ環境の稼働状況をモニタリングし、システムの安定稼働を実現するとともに、リソース配分を最適化している。

今回の導入は、東日本大震災を踏まえ、災害時も初動対応の土台であるICT資源を活用できるようにする、ICT-BCP(ICT部門の業務継続計画)の一環でもある。

仮想デスクトップ基盤には、事前検証済みパッケージであるEMCの「VSPEX」を採用することで初期投資コストと運用コストを削減している。

郡山市役所の仮想デスクトップ環境の概要