Bluetooth SIG テクニカルプログラムマネージャー ビンセント・ガオ氏

IoTの急速な拡大により、2000年当初は80万台だったBluetooth対応デバイスの出荷台数は、2015年だけで30億台を超えると予想されている。

Bluetooth機器のユーザー数が増大していく一方で、開発側には商品化への時間短縮や開発の効率化が求められている。Bluetooth SIGのテクニカルプログラムマネージャー ビンセント・ガオ氏は、こうした現状を解決するツールが「Bluetooth Developer Studio(β版)」だと説明する。

Bluetooth Developer Studioは、ドラッグ&ドロップでBluetoothプロファイルを組み合わせ、手軽にプロジェクトを構築できる開発キットで、β版は無償でダウンロードすることが可能だ。サンプルやチュートリアル、ユースケースなども盛り込まれており、仮想テストおよび物理テストの環境も用意されている。

右側のプロファイルをドラッグ&ドロップで組み合わせてプロジェクトを作成

サーバサイドおよびクライアントサイドの仮想環境でテストを行うことが可能

また、コードはプラグインによって自動で生成されるため、自分でコードを書く必要はない。CやJavascriptなど複数の言語に対応しているという。

プラグインに応じたコードが生成される

Bluetooth SIGは、同ツールを導入することで学習時間を最大50%、開発期間を最大70%短縮できるとしている。ガオ氏は、「このツールを使うと、レゴブロックを組み立てるような感覚で開発を行うことができる」と、同ツールを使った開発の手軽さを強調していた。