アシストは12月10日、同社が取り扱う連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView」が、公文教育研究会(KUMON)における新基幹システムの経営コックピット用分析プラットフォームとして採用されたことを発表した。

連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView」

KUMONは、1955年から世界48の国と地域で学習塾をフランチャイズ展開しており、3月末時点で427万人の学習者に対し、算数・数学や英語、国語など独自に研究開発したプログラム教材を提供する。

日本の本社だけでなく、北米や南米、アジア・オセアニア、中国、ヨーロッパ・アフリカに地域本社を設置。業務システムは、地域本社ごとに個別にサーバを設け独自のシステムを導入していた。そのため、グループ全体として共通のシステムや統一されたデータがなく、日本の本社が各地域での詳細を把握できないといった課題があったという。

KUMONの世界への広がり

そこで、全世界の教室や生徒の学習情報・指導者情報を統合し、情報の保護と管理を可能とするデータベース構想「KiDS(Kumon Information Database System)プロジェクト」を開始。新たに、IT統括部署として「グローバルICT戦略室」を新設した。

構想の実現に向け、経営コックピットの分析プラットフォームとして採用されたツールが「QlikView」となる。

同社は、今回の導入の理由として、学習者数や教室数、継続率、学習進度などの指標を網羅した国別のクロス集計表を瞬時に表示できることや、世界地図上の散布図を見ながらエリアの絞り込みや各教室の明細までドリルダウンが可能で、多種多様なグラフやチャートで学習者の数や継続率の傾向・内訳を把握できることなどをあげる。

同構想は8月、北米公文のアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国で開始され、次いで10月にイギリスで利用が始まった。今後、世界の各拠点にシステムを展開・活用することにより、将来的にKUMONグループ全体の事業への貢献を図る考えだ。