「職場が楽しい」「仕事が楽しい」という人は、日本だけではなく、世界的に減っているようだ。Gallupが世界142カ国、1億8000万人に「職場に対する意識」について尋ねたところ、「仕事が自分に合っていてハッピーだ」と回答した人はわずか13%だったという。

会社や仕事内容は一夜にして変えられないものの、仕事をハッピーにするため、今できることはあるはずだ。Incの記事「職場でハッピーになるための15の確実な方法(原題:15 Proven Tips to Be Happy at Work)」を参考に、今日からハッピーになるための改造計画に取り組んではいかがだろうか。

自分がやっていることの意味を見いだす

いくらお金のためだったとしても、やっていることに意味を見いだせないのであれば、一日8時間かそれ以上を無意味に過ごすことになってしまう。

記事では亡くなったAppleのSteve Jobs氏がJohn Sculley氏をPepsiCoから引き抜く際に言ったといわれる有名な言葉「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか」を例にとっている。

この言葉がSculley氏を動かしたのは、「仕事の意味」だったはずだ。人は自分の仕事が"何か"に影響を与えていると感じることで、やりがいを実感できる。「世界を変える」とまではいかなくても、自分の仕事を振り返って、やっていることに意味を見いだしてみよう。

見通しを立てる

意味がすぐに見いだせないのであれば、将来の見通しを持とう。プロジェクトの一員として、自分の作業がどのようにチームの成功や会社の成功に貢献できるのかを考えて仕事をしているだろうか?

そう思って仕事をするのとしないのとでは、心持ちがだいぶ違うはずだ。終わった後の達成感もひとしおのはず。ひょっとして将来的に「別の仕事がしたい」と思っているのであれば、今の仕事から何を学び、次はどこへ進んで行くのか考えながら仕事をしてみてはいかがだろうか。

環境を整える

出勤日であれば、自宅よりも長く時間を過ごすのがオフィスだ。会社のルールが許す範囲で、自分のデスク周りを工夫し、居心地の良い環境を整えよう。お気に入りのステーショナリーやマグカップ1つで気分は変わるものだ。

整理整頓

かといって、ゴテゴテと散らかったデスクでは仕事に集中できない。整理された机だとストレスが少なく仕事できるという調査結果もあるようだ。

デスク周りはすっきりと。

同僚と良い関係を

職場にわかり合える友人がいると、気の持ちようが大きく変わる。あなたには相談したり励まし合える同僚はいるだろうか?

年末は忘年会のシーズン。飲み会に参加して良好な関係を築いておきたい。

他人を受け入れる

良い人間関係は仕事に重要だが、もし上司などとの関係がうまくいっていない場合はどうすれば良いか。悩んでいても人を変えるのは難しいので、ありのままを受け入れるしかない。

距離を置くといった対策を講じて、他人の言動があなたを不幸せにすることがないように、自分をコントロールしてみよう。

笑顔

「笑う角には福来る」ということわざの通り、「笑顔」は周囲やあなた自身をハッピーにする特効薬だ。

笑顔を忘れずに。

「ありがとう」と言葉に出す

感謝の気持ちを伝えてもらって喜ばない人はいない。

「ありがとう」や「助かります」などの言葉は潤滑油となるので、機会があればきちんと言葉で伝えよう。

逆に自分の仕事に対しては、フィードバックを積極的に求めよう。そうすれば、相手が自分の仕事に対して喜んでいるのか不満なのか知ることができる。

プライベートな問題は職場に持ち込まない

彼氏や彼女と喧嘩したという仕事に関係ないプライベートな問題は、職場に入ったら頭から切り離すようにしよう。

職場のストレスではなく、プライベートなストレスが原因となり、仕事でもミスが続いている可能性がある。

プライベートと仕事がお互いに悪影響を及ぼし合うことのないように、境界線を設けることが重要だ。

深呼吸

集中して仕事をしたあと、一区切りついたり、行き詰まってきたという時は大きく深呼吸をしてみよう。

息を吐き出すときにストレスも吐き出す気持ちで。

体を動かす

デスクワークであれば深呼吸に加えて席を立ったり、廊下を歩いたり、外に出たり、ストレッチをしたりといった要領で体を動かしてみよう。

ランチタイムに10分歩くだけでも気分が変わる。

健康的な食事を

ランチやおやつに見直す余地があるかもしれない。というのも、健康に悪いものは心にも悪いといった考え方からだそうだ。

記事ではヨーグルトや蜂蜜、プチトマトなどが入ったものを薦めているが、ポイントは血糖値を急激に上げない食べ物。疲れや頭痛を防いでくれるのだそうだ。

マルチタスクはNG

複数のことを同時にやる「マルチタスク」だが、それほど生産性アップに繋がらないという。「時間の節約というよりも浪費」と語る研究者もいるとのことだ。

たくさんやらなければならないことがある時は、1つ1つを確実にこなしていくことが重要。リストに書き出して、優先順位をつけてこなしていこう。

ご褒美を

プロジェクトが終わったり、勤10○年目といった節目が来たら、自分に対してご褒美を。

奮発してフレンチに行くのも良いし、新しいスマホに機種変更する、といったちょっとしたもので良い。自分の頑張りを自分で認めよう。

立ち止まって考える

「こんなに一生懸命働くのはなぜだろうか」と考えてみたことがあるだろうか?

1日や1週間の終わりに自分の仕事ぶりを振り返ってみよう。良かったことを日記に書いてみるなどして、自分にとって仕事とは何かを考えてみよう。

落ち込んだ時に見直すと、きっと励ましになるはずだ。