トリップアドバイザーは9月8日、旅行クチコミサイト「TripAdvisor」の宿泊施設ページにおけるエンゲージメントに関する調査結果を発表した。

同調査は7月7日~8月7日に行われたもので、宿泊施設ページのクチコミ件数とそれに対する宿泊施設側からの返信件数、および投稿されている写真や動画の数が、ユーザーの予約などにどう影響するのかを分析している。サンプルはクチコミが多い世界25都市の宿泊施設から抽出されており、日本の都市は対象に含まれていない。

発表によると、TripAdvisorの宿泊施設ページに掲載されている要素のうち、最もエンゲージメントにつながる影響力が強いのは「投稿写真の数」だったという。ついで、「その宿泊施設に寄せられた全クチコミ件数」「過去1年間の宿泊施設側からの返信件数」「過去1年間のクチコミ件数」の順に影響度が高い。

宿泊施設ページへの写真の投稿は予約を促す大きな要素であり、写真が1枚でも投稿されている宿泊施設は、写真投稿がない施設と比べて225%、100枚以上写真がある場合は238%も予約につながる割合が高まるという。

また、投稿されたクチコミに対して宿泊施設が返信をしている場合、返信しない施設よりも予約の割合が21%高まっていた。過半数のクチコミに返信している宿泊施設の場合は、予約の割合が24%アップするという結果になっている。

クチコミへの返信は、TripAdvisor上での高評価にもつながるという。クチコミへの返信なしの場合は平均評価点(5点満点)が3.81だが、クチコミへの返信率が5%~40%の場合は4.04、返信率が40~65%の場合は4.05、返信率が65%以上の場合は4.15と評価が高まる傾向が見てとれる。