業務アプリケーションやモバイル端末対応のソフトウェア構築などを行うアシアルは7月31日、同社の提供するモバイルアプリ開発プラットフォーム「Monaca」のフレームワークを、PhoneGap/Cordova 3.5対応版にリニューアルしたことを発表した。また同時に、HTML5 ベースのUIフレームワークであるOnsenUIの最新版「Onsen UI 1.1」への対応も実施した。

Monacaイメージ

Monacaは、iOSやAndroid、Windows8に対応したクラウド型のモバイルアプリ開発プラットフォーム。開発者は、HTML5を使用し、ワンソースで複数のOS向けアプリを開発することができるほか、ブラウザからMonacaにアクセスし、プログラムコードの作成やデバッグ、アプリのビルドなど一貫して実行することが可能となる。これにより、従来のネイティブベースのモバイルアプリ開発手法と比べ、効率的な開発を実現したという。

従来のMonacaでは、HTML5とJavaScriptでクロスプラットフォームに対応しているモバイルアプリ開発フレームワーク「PhoneGap/Cordova(Cordova)」の2.9ベースを採用していた。同製品は、今回のアップデートで3.5に対応し、開発したアプリのパフォーマンス向上やセキュリティ向上、ファイルサイズ縮小などが可能になった。

また、Intelの主導プロジェクトである「Crosswalk」をベースとした実行エンジンを組み込む機能を追加し、HTML5でモバイルアプリを開発する際の課題であった「Androidバージョン間のフラグメンテーション問題」の解決を実現。「Android Webviewのパフォーマンス」の解決には、アシアルが開発するWeb ComponentsベースのHTML5 モバイルアプリに特化したUIフレームワークの最新版「Onsen UI 1.1」に対応することで、jQueryなどメジャーなJavaScriptライブラリーと組み合わせたUI開発が可能となった。