日産自動車は7月17日、同社の最新の自動運転技術の投入スケジュールを発表した。同社は今後4年間にわたり、自動運転技術を市場に投入していく。

同社の社長兼最高経営責任者であるカルロス・ゴーン氏は、「2016年末までに、混雑した高速道路上で安全な自動運転を可能にする技術、トラフィック・ジャム・パイロットを市場に投入する。さらにほぼ同時期に、運転操作が不要な自動駐車システムも幅広いモデルに投入する予定」と述べている。

加えて、同氏は日本外国特派員協会でのスピーチで、「これらの技術に続き、2018年には危険回避や車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を導入し、2020年までにドライバーの操作介入なしに、十字路や交差点を自動的に横断できる交差点での自動運転技術を導入する予定」と説明した。

同社は、自動運転技術の投入により、運転時の単純作業を軽減しながら安全性の向上、渋滞の緩和やエミッションの削減を目指す。

また同氏は、「ソーシャルメディアへのより快適なアクセスと他のサービスに加え、エンターテイメントアプリや音声認識ソフトを提供するクラウドを基盤としたシステムを活用して、来年までに150万台以上の日産車が高度コミュニケーションとコネクトされることを期待している」とも語っている。

日産自動車が開発を進めている自動運転車