オフィスはもちろん仕事の場所だが、恋愛がスタートする場になる可能性だってある。米国の就職情報サイトCareer Builderが発表した米国のオフィス恋愛事情を紹介したい。

この調査は2013年11月~12月に米国のオフィスに勤務する人約3000人に社内恋愛について聞いたもの。

「同じ会社の人とデートをしたことがある」という人は38%、およそ5人に2人が1回以上、気になるあの人をデートに誘ったり・誘われたりしていることがわかった。

ただ、2回以上になると比率は減って16%に。多くの人が、一度で合う・合わないを見極めたということだろうか。

数回のデートに至った後、めでたくゴールイン、「結婚した」という人は31%。つまり、3分の2は結婚に至っていないことになる。これは狭き門なのか、アメリカでは普通なのか。

なお同じ会社の人とデート経験のある38%のうち、知ってか知らずかは分からないが、20%は「自分もしくは相手が既婚者だった」という。なお、上司などの自分より立場が上の人とデートしたというケースは24%程度だったが、上司とのオフィス恋愛の結果、昇格に影響したと回答した人はわずか3%とのことだ。

気になる出会いやきっかけだが、オフィスであいさつを交わすだけの関係からどうやってデートに発展したのか。12%が「オフィスの外でばったり会った」で最多であった。

会社で見るとそうでもないが、仕事をしていないときの姿は新鮮だったのか、どちらか(どちらも)好印象をもったのだろう。11%は「会社のハッピーアワー」、10%は残業などで「職場に遅く残っていた」、「ランチを一緒にして」も10%だった。

オフィス恋愛は業界によっても差があった。経験者が多かったのはレジャーやホテル産業で57%、電気・ガス・水道などの公益事業も多く51%、情報通信は3位で46%、そして運輸の42%が続いている。

これらはすべて、米国の平均を上回るオフィス恋愛が活発な業種とのこと。この他、金融(38%)、小売業(35%)、製造(35%)なども多い業界となっている。

会社では上司(部下)だったり同僚だったりするので、周囲の目も気になる。日本でもそうだが、米国のオフィス恋愛も最初は秘密にするというパターンが多いようだ。調査ではデート経験者の39%がスタート時は付き合いを秘密にしていたと明かしている。

それでも、世界は狭い。26%がオフィス恋愛の相手とデートしているときにばったり同僚などに出会ってしまい、偶然会ったふりをするなどごまかしたという。

調査をまとめたCareer Builderではオフィス恋愛のアドバイスとして、「注意深く進めること」「仕事と私生活を分けること」などを挙げている。結婚に至れば良いが、どんなにラブラブの二人でもいつなにが起こるか分からない。調査では7%が「オフィス恋愛がうまくいかなかったために会社を辞めた」と回答した人がいたとのこと。自分のため、相手のためにも、人に知らせるのはよく考えてからがベストだろう。