独SAPは3月25日(米国時間)、ビジネスインテリジェンス(BI)の最新版「SAP Business Warehouse 7.4」を発表した。同社のインメモリプラットフォーム「SAP HANA」との統合をさらに進め、データの読み込みを必要なときに行う機能が加わった。

SAPが米フロリダ州で3月24日から4日間開催しているイベント「HANA 2014」で発表した。

最大の特徴は「In-Memory Data Fabric」と呼ぶ新しいデータアクセス技術。データのモデリング、アクセス、プロビジョニング、ガバナンスを簡素化し、社内のあちこちに散在するデータから必要な情報をリアルタイムで得られるという。HANA SP6で導入した「SAP HANA Smart Data Access」を利用し、物理的にデータを動かすことなく仮想的なデータテーブルとして表示できる。

これによりエンドユーザーであるビジネスユーザーはより精度の高いBIレポートを得られ、事業上の意志決定を改善したり生産性を高めることができるという。