アウディ・ジャパンは、同社のラインアップの頂点に立つプレミアムラグジュアリーサルーンとして「新型AudiA8/A8L」の販売を、全国の正規ディーラーを通じて販売を開始したと発表した(「A8 L W12」ならびに「S8」は5月8日からを予定)。

「Audi A8」は「The Art of Progress(革新の美学)」をコンセプトに、2010年に登場したフラッグシップモデル。軽量かつ高剛性で優れた安全性を誇るアルミニウムボディASF(アウディ・スペース・フレーム)を採用しているほか、新型モデルでは、ロービーム用のLEDと25個の小さなLEDによって構成されるハイビームユニットから構成される「マトリクスLEDヘッドライト」を採用。ハイビーム時にカメラでセンシングを行い、必要に応じてLEDを個別に点灯・消灯することで対向車や先行車を眩惑することなく、正確に路面を照射することが可能だ。

また、「新型Audi A8/A8L」のパワートレインは、スーパーチャージャー付きのV6 3.0 TFSI、ツインターボのV8 4.0 TFSI、自然吸気の6.3L W12FSI、そして2.0 TFSIに40kW(54ps)と211Nmを発生する電気モーターを組み合わせたハイブリッドが標準モデルとしてラインアップされている。4.0 TFSIに加えてW12エンジンにもシリンダーオンデマンドシステム(COD:気筒休止システム)を搭載している、また、これらのエンジンには、多段化により燃費向上に寄与する8速ティプトロニックトランスミッションが組み合わされているほか、高出力を路面へと確実に伝達するquattro(hybridを除く)、スポーティかつ快適な乗り心地を実現する「アダプティブエアサスペンション」、先進のセーフティシステム「アウディプレセンス」などが標準装備されている。さらに、BOSEサラウンドサウンドシステムには、スピーカーから逆位相の音を与えることで騒音を低減するアクティブノイズキャンセレーションなども搭載されている。

加えて、「新型Audi S8」は、よりパワフルな最高出力520ps、最大トルク650Nmを発生する4.0 TFSI V8エンジンと、8速ティプトロニックの組み合わせとなっており、気筒休止システムや、スタート ストップシステムのほか、エネルギー回生システムなどの採用により、高性能かつ高効率を両立することに成功しているという。

このほか、安全性、快適性を向上させる装備として、駐車時に自動でハンドル操作をしてくれる360°ディスプレイ(サラウンドビューモニター)のついたパークアシスト付アウディパーキングシステムも全車に標準装備しているほか、オプションのAudiプレセンスプラスを選択することで、自動ブレーキ機能のアウディブレーキガードや、自動ステアリング修正機能が付いたアクティブレーンアシスト、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールなど最新の安全装備を追加することも可能だ。そのほか、オプションとしてナイトビジョン アシスタント(A8 L W12は標準装備)が用意されており、歩行者のみでなく、大きな動物なども認識することが可能となったとしている。