NTTデータとリモート・センシング技術センターは2月24日、衛星画像を活用した「全世界デジタル3D地図提供サービス」を開始することを発表した。

同サービスでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち」が撮影した約300万枚の衛星画像を活用し、全世界の陸域をカバーする高精度のデジタル3D地図が提供される。

デジタル3D地図では5m解像度の数値標高モデルで世界中の陸地の起伏が表現されており、新興国での地図整備や自然災害の被害予測、水資源の調査など、さまざまな用途に活用できる。

3D地図のイメージ

デジタル3D地図は地図利用機関や地理空間情報サービスの提供機関に対して販売され、高さを示す数値標高モデルと、水平位置を示す正射投影画像の2種類のほか、要望に応じてカラー処理を施した3D地図の提供も行うという。

数値標高モデル(エベレスト)

正射投影画像(エベレスト)

カラー処理を施したエベレストの3D地図(エベレスト)

価格は1平方キロメートルあたり200円からで、3月以降、整備済エリアから順次提供を開始し、2016年3月までに全世界の3D地図が完成する予定になっている。